東京都に緊急事態宣言 『スッキリ』出演者らが指摘した“矛盾”に共感の声

緊急事態宣言下での開催となる東京五輪。『スッキリ』に出演したコメンテーターらのコメントに共感する声が目立っている。

2021/07/08 13:00

極楽とんぼ・加藤浩次

新型コロナウイルスの感染が拡大している東京都へ、4度目となる緊急事態宣言が発出される見通し。

8日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では、番組司会の加藤浩次らが、緊急事態宣言下での東京五輪開催と、都民・国民への自粛要請に対する矛盾点を指摘した。


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■専門医が「矛盾」による影響を懸念

東京都への緊急事態宣言は、8日に専門家に諮ったうえ対策本部で正式に決定される予定で、期限は今月12日から来月22日まで、酒類の提供は禁止となる方針。

日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師は、「緊急事態宣言が出ているのと、まん延防止重点措置対策なのかどうかではかなり差があると思う」としつつ、「五輪はやるのに一般市民は自粛をしないといけない、選手村ではお酒が飲めるのに、居酒屋では飲めないとか、そういった矛盾を抱えないといけない」と述べ、こういった矛盾が感染症対策に対する人々の意識に大きく影響を与えていることは問題だと指摘する。

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■納得感ないまま我慢…「限界」

加藤は「五輪観客も、無観客にするっていったら話は別ですけれども、収容しますよってなったら、え、じゃあ茨城県でやるロックフェスはどうなの?」と、来月予定されていた『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』が、医師会などからの要請を受けて中止が発表された件に触れ、「そこの矛盾をはらんでしまう」と語気を強めた。

モーリー・ロバートソン氏も、「納得感のないまま我慢を強いられるというのが限界にきている」とコメント。「この一連の日程を見ていると、とにかくオリンピックが一番最優先事項で、感染防止は二の次にすら見えるんですよ、私には」とも指摘する。

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■“ダブルスタンダート”で納得できない