秋葉原に謎多き洋菓子店「みのや菓子工房」が5日オープン その内部に潜入した
秋葉原に謎の洋菓子専門店がオープン。行ってみてわかったこの店の価値とは?
東京・秋葉原に5日、イートインスペースを併設した新たな洋菓子店「みのや菓子工房」がオープンすることがわかった。
「また新たなコンカフェ(コンセプトカフェ)か!? メイドさんを撮らせろ」と鼻息が一気に荒くなった記者は、プレオープン中でまだ謎多き同店に突入した。
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■正統派の洋菓子専門店
新型コロナウイルス流行以降、秋葉原では老舗メイドカフェやラーメン店といった飲食店をはじめ、ゲームセンター、ライブスペースなどが次々閉店を決め、「電気街」には一棟まるまる空室となるビルが増えている。
観光客も激減している中、新たなオープンの知らせは、アキバ通い歴25年になる記者にとってもうれしいニュースだった。
今回オープンする「みのや菓子工房」は、JR秋葉原駅電気街口改札から徒歩3分という好立地にあり、ビルの2フロア分を使って、洋菓子の販売とイートインスペースを展開する。
2Fの販売スペースにはキュートな女性スタッフが積極しているが決してメイドさんではなく、応対は販売対応のみ。ここでお土産を買うも良し、3Fのイートインスペースで「ドリンクバー」(1時間1,100円)を注文しつつ、それを食べても良しというスイーツショップだ。
■幻のパティシエ
オーナーパティシエは、長年フランスで菓子職人として腕を磨き、フランス大統領から贈られる国家最優秀職人章「MOF」の称号を持つ数少ない日本人の一人・美ノ谷靖夫氏、74歳。
実家が和菓子店だったことから和菓子製造技術もルーツになっており、本場フランス流のスイーツ製法に「和」のアレンジを加える美ノ谷流の遊び心も特徴である。
店にはフルーツケーキやクッキー、マドレーヌといった焼き菓子のほか、チーズケーキを4種(「カマンベール」「濃厚甘酒」「苺と餡」「抹茶と餡」、各756円)用意しており、どれもコク深い高千穂発酵バターをふんだんに使い、芳醇な味わいとなめらかな舌触りが魅力となっている。
チーズケーキは上がクラム、その下がメレンゲベースのシブースト、そのさらに下にスフレ、最後にスポンジケーキという4層で構成されており、それぞれ味わうと食感の違いが楽しめ、一度にスプーンをすくうと濃厚な味わいを堪能できる仕掛けだ。