「ユーロ2020」仏サポーターが痛恨のミス ブダペストならぬブカレストに飛ぶ
近隣でも、他の国について知らないことは多い。旅をするなら、しっかりと勉強しておきたいものだ。
ヨーロッパ11ヶ国の代表チームが参加するサッカーの『UEFAユーロ2020』。延期を経て、今月11日から来月11日まで開催される。ところがフランスのあるサポーター軍団に、ちょっとしたトラブルが起きていたようだ。
ルーマニアの『Jurnalul National』、アメリカの『NEW YORK POST』などが報じている。
■朝早くから勇んで出発
19日午前、フランス代表の熱狂的なサポーター軍団を名乗る男性たちは、約800km離れたルーマニアの首都ブカレストのアンリ・コアンダ国際空港に降り立った。全員が職場の同僚で、朝早くから勇んで自宅を出発していたという。
ところが、『UEFAユーロ2020』が開催される日には当然あるべき興奮した雰囲気が、その空港にはなかった。そんななかで遭遇したのはウクライナから来たというサポーターたちだった。
■グループCとF
「ウクライナ代表はグループCだよ。ここのアレーナ・ナツィオナラで21日夜にオーストリア代表と戦うんだ」と話したウクライナのサポーターたち。だがフランス代表は「グループF」で、アリーナの名称も異なる。ハンガリーの首都ブダペストの会場なら、プスカシュ・アレーナのはずだ。
いよいよ何かがおかしいと気づいたフランスのサポーター軍団だが、自分たちがブダペストならぬブカレストにいることには、最後の最後まで気づかなかったという。
■テレビでおとなしく観戦
彼らの失態に、笑いながら「ドンマイ」と励ましてくれたウクライナのサポーターたち。彼らは意気投合し、一緒に街に出てスポーツバーのテレビでハンガリー戦を観ることになった。
結局ハンガリー対フランスの試合は1-1で引き分けとなったが、『Jurnalul National』によれば、フランス人サポーターたちはそこで、苦々しくも各々の反省点を口にしていたようだ。
■「勉強も知識も不足」と認める
航空チケット、搭乗券、搭乗ゲートいずれも、目的地がブダペストのリスト・フェレンツ国際空港なら、3レターコードは「BUD」であるべきだ。ところが、ブカレストのアンリ・コアンダ国際空港を示す「OTP」となっていても、不審に思う者はひとりもいなかったという。
また空港カウンターで「ブカレスト」と聞かれた際も、誰もがてっきりブダペストのことだと思い、ルーマニアの国旗を見ても、何も違和感を抱かなかった。このたびの痛恨のミスで、誰もが「冗談抜きで僕たちはもっと他の国について勉強しなければ」と真顔で話していたそうだ。
・合わせて読みたい→ノンスタ井上、投稿にメーカーからアドバイス受け赤面 「めちゃくちゃ恥ずかしい」
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)