死後に体を堆肥化する新たな“旅立ち” 生前の申し込みも続々の反響
遺体は火葬か埋葬か。世界的にはそれが一般的であるに違いないが、今は新たな方法も…。
■死後も環境に貢献
カトリーナさんの団体では、ここ約半年で50もの遺体を堆肥に変えるべくプロセスに着手したという。うち25の遺体は、すでに堆肥として完成しているとのこと。また堆肥化に必要な費用は亡くなる前に支払うシステムだというが、「私も死んだらぜひ…」と契約を終えた人も数百人いるそうだ。
実際に堆肥が出来上がると、「一部を持ち帰りたい」と希望する遺族もいるという。残った堆肥は団体と提携する企業に送られ、自然の再生支援に用いられるそうだ。
■契約を交わした中年女性
50歳の若さですでに同団体と契約を交わしたという女性は、「誰にだって、死は訪れるんですもの」「でもそれを恐れるのではなく、なにかポジティブなことにつなげるべきなのです」と話している。
土壌サイクルの研究もからめ、生みだされたというこのアイデア。「家族が亡くなったら、やはり火葬して立派な墓も建ててあげたい」という人も多いが、このような方法が多くの国々で一般的になる日も来るのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)