漁港に約1トンのゴミ不法投棄で住民が怒り 捨てたゴミ放火の疑いも浮上

「現場は10年以上不法投棄のスポットになっている。出火場所には、油がまかれていた」と周辺住民。

2021/06/18 15:20

全国各地で発生中のゴミ不法投棄問題。しらべぇ編集部は、これまでにバーベキューやり逃げ山頂での焚き逃げなどを取材してきた。今度は、茨城県内の漁港で、不法投棄されたゴミへの放火事案が発生。周辺住民から詳しく話を聞いた。


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■一歩間違えば大惨事

北茨城市消防本部によると、14日午後11時55分に茨城県北茨城市平潟漁港のテトラポットで火災が発生。消防車両3台が出動し、午前0時52分に鎮火したという。幸いけが人はいなかった。

ゴミ
(写真提供:大津港 戦う人)

現場のすぐ前には倉庫があるが、その場所を借りている勝山優美氏は「現場は10年以上不法投棄のスポットになっている。出火場所には油がまかれており、一歩間違えば大惨事になっていた」と憤る。

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■約1トンのゴミ

勝山氏は消防と警察の現場検証後、テトラポット周辺の片付けを16日午後0時半頃から自主的に実施。最初は一人だったが、漁港関係者や近くの工務店従業員もその輪に加わり、計15人で午後4時頃まで行ったという。

ゴミ
(写真提供:勝山優美氏)

すると、ソファーやベビーベット、便器、酒の瓶・缶、生ゴミなど、写真には写っていないものも含めて約1トンのゴミがでてきたそうだ。


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■立て看板や防犯カメラ設置要望

事前に北茨城市役所に連絡していたため、ゴミは市役所で引き取ってくれたという。勝山氏はボランティアで猫の保護活動も行っているため、毎日漁港周辺をパトロールしている。「この惨状はあまりにもひどい。行政には立て看板や防犯カメラ設置をお願いしたい」と話す。

ゴミ
(写真提供:大津港 戦う人)

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