「やっちまえよ、楽になれるぜ」 自殺サイトで促された10代少年が服毒自殺
落ち込む日が続き、自殺を望むようになった少年。その背を押したのは、自殺サイト会員とのやりとりだった。
■取り返しのつかない行為
死ぬように促されたあと、マッテオくんは遠隔授業を受けていたが、休憩時間に毒を飲み倒れたという。その数時間後に寝室で発見されたが意識はなく、死亡が確認された。
マッテオくんの父親は「ネットでやりとりした相手のせいだと言う気はありません」としながらも、「誰かが橋から飛び降りようとしていたら止めるものですが、ウチの息子は背中を押されたようなものです」とも話し、悔しさをにじませた。
生きている人間が知るはずもない「死んだら楽だぜ」という無責任な話にだまされ、マッテオくんはこの世を去ってしまった。18歳になって間がなかったマッテオくん。その成長を見守っていた遺族の悲しみは、あまりにも深い。
■類似ケースも…
過去には、ローマで暮らしていた生徒2名がネットで安価な薬品を入手。それを飲んで自殺したが、そちらもマッテオくんがメンバー登録していたサイトに加入していたと報じられた。
マッテオくんの死後、警察は同サイトを特定し、閉鎖させたという。子供のインターネット利用については、「保護者が十分にチェックしてください」などと多くの学校が呼びかけているが、実際に10代の子供が何を検索し見ているのかを100%確認・把握することは不可能に近い。
親の多くは「どうしたらいいのか」と困惑しているようだ。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)