両親が泥酔し爆睡中の悲劇 高層マンションで1歳児が45m下へ転落死
景色が綺麗でセレブなイメージから、憧れの的である高層マンション。子供には危険も多く、親の配慮が重要だ。
両親が泥酔し爆睡するなか、マンションの窓から45メートル下に落下した赤ちゃんが死亡する事故が、ロシアで起きた。イギリスの『The Sun』や『Daily Mail』などが報じている。
■両親の爆睡中に落下
ロシア・モスクワのマルシャラ・ザハロフ通りにある高層マンションで、ティモフェイ・アキモフくんという1歳の男の子が自室の窓から転落。45メートル下の地面に落下し、全身を強打して死亡した。
両親のアレクサンダー・アキモフ(21)とタイシーヤ・アキモフ(23)は、大量に飲酒をしそのまま爆睡。警察が訪れるまで、事故どころか、ティモフェイくんがいないことすら気づかなかった。
■ベビーベッドを登ったか
両親の供述によると、飲酒している間はティモフェイくんをベビーベッドに入れ、出られないようにしていたという。しかし、両親が爆睡している間にベビーベッドをよじ登り、窓を開けて転落してしまったと考えられている。
道路に倒れているティモフェイくんを通行人が発見し、警察に通報。両親は育児怠慢および過失致死の容疑で逮捕され、有罪判決ならともに懲役2年の実刑判決が下るとみられている。
■子供の転落事故が増加
この事故は、ロシア政府の児童福祉当局が「高層マンションからの乳幼児転落事故が、2020年には1,339件発生。うち145件が死亡」と発表した、わずか1週間後に起きていた。
なお、日本でも同様の事故が増加している。日本では1950年に「ベランダの手すりの高さは1.1メートル以上」と法で定められたが、4歳くらいになると、その程度の高さの手すりをよじ登ることができると言われている。
子供たちの平均身長が10㎝以上伸びたにもかかわらず、今日まで一度も改正されていないそうだ。
■親の予防策が必要
特にマンションの高層階に住む子供たちは、高所からの視界を見慣れているため、窓やベランダから身を乗り出しても恐怖を感じないという。
ベビーベッドは窓付近に設置しない、ベランダや窓にステップになりそうなものを置かない、そしてとにかく乳児を1人にしない。さらに少し大きくなったら、子供に「もし落ちたらどうなるか」を自分で考えさせるなど、普段からしっかりとした予防策が必要だ。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)