チコちゃんが「アイスクリームの定番はバニラ」の理由を解説 匂いに秘密が…
『チコちゃんに叱られる』でアイスクリームでバニラ味が定番の理由を解説。哺乳類を引き寄せる要素があった。
5日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「アイスクリームの定番がバニラなのはなぜ?」が注目を集めている。
■哺乳類をトリコにする香り
アイスクリームの定番といえば、バニラ味と言ってもいいだろう。しかし、なぜバニラか考えたことがあるだろうか。チコちゃんの答えは「その香りが哺乳類を引き寄せる魔性の香りだったから」という。
今のようなアイスクリームが生まれたのは17世紀にフランスの菓子職人が作った「凍らせたホイップクリーム」が原型。18世紀になると、冷凍技術の進歩と共にアメリカに伝わり、ホワイトハウスの晩餐会のメニューにも出されるようになった。
1850年代に入るとアイスクリームの大量生産が行われるようになり、一般庶民でも食べられるようになった。この頃のアイスクリームは牛乳、卵、砂糖などを混ぜ合わせて凍らせたものが一般的で、バニラ味というよりミルク味だった。
■生臭さを取るために
その後、アイスクリームに使用される牛乳や卵の生臭さが気になるという理由から匂い消しの用途で甘い香りのするバニラビーンズが用いられるようになった。この時代に使われていた原材料の牛乳や卵は現代の物と比較すると獣臭の強いもので、余計な香りを抑えるのに苦労したようだ。
バニラビーンズは既にケーキに甘い香りをつける用途で使用されていた香料だっただったため、これを応用することで獣臭を解決した。
■バニリンに秘密が
世間一般に広まったきっかけはわかったが、じつはもう1つ、定番となる理由があった。バニラに含まれる「バニリン」という成分にある。
牛乳+バニリンの組み合わせはとても相性がいい奇跡のコンビ。バニリンは母乳にも含まれる成分であるため、母乳を飲んで育つ哺乳類にとって、本能的に訴えかけてくるという。
人間を含めた哺乳類を本能的に引き寄せる属性の香りであるため、バニラアイスクリームの世界的ヒットを補佐したようだ。バニラアイスが本能に訴えかけてくると知っていた人は少なかったのではないだろうか。バニラアイスを食べる人に披露したい雑学だった。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)