非番の消防隊員が職場で同僚1名を殺害 逃走の果てに自宅で自殺図る
問題の隊員は犯行後、自宅に逃げ込み立てこもると建物に火をつけ、自殺を図った。
人の命を救うことを使命としている消防士が、なぜこのような事件を起こしてしまったのだろうか。アメリカ・カリフォルニア州の小さな町にある消防分署で、隊員が別の隊員を殺すという事件が起きた。『CBS Los Angeles』『Twitter/L.A. County Fire Department』などが報じている。
■非番なのに現れた隊員
ダウンタウン・ロサンゼルスから約64km北に位置する、アメリカ・カリフォルニア州のアグア・ダルシー。1日午前11時ごろ、その小さな町のロサンゼルス市消防局・第81分署で発砲事件が起きた。
非番だった隊員が署に現れ、いきなり同僚のトリー・カーロンさん(44)を射殺。55歳の隊長も撃たれて重傷を負い、サンタクラリタのヘンリー・メイヨー・ニューホール記念病院にヘリコプターで搬送された。容体は安定しているという。
■自宅に放火してから自殺
事件を起こした隊員は、犯行後は現場から16km離れたアクトンにある自宅に逃げ、立てこもった。しかし内部から火の手が上がり、その家はやがて大きな炎に包まれた。
消火活動後、現場から隊員とみられる男の焼死体が発見されたが、頭部は銃で撃ち抜かれており、自宅に放火してから拳銃自殺を図ったとみられている。
犯行動機について、メディアのなかには「事件の1週間ほど前、仕事に関して先輩格の隊員たちと意見が食い違い、口論になっていた」と報じるところもあるようだ。
■近所でもひと際目立つ豪邸
同日午後3時に記者会見を開いた署長のダリル・オズビー氏は、「私の20 年以上のキャリアのなかで、これほどひどい事件の話は聞いたことがありません」と述べ、肩を落とした。
なお、燃え尽きた家屋は近隣の住宅のなかでもひと際大きく、同じ町内のキャロル・ダルリンプルさんは、『CBS Los Angeles』の取材に「建築デザインの雑誌に取り上げられたこともある豪邸でした」と語っている。1年前から約8千万円の値で売りに出ていたという。
■職場に大嫌いな人はいる?
しらべぇ編集部が全国の20~60代の会社員男女495名を対象に調査した結果、「会社に顔も見たくないほど嫌いな人がいる」と回答したのは全体の37.4%だった。
親友のような関係を築こうと力まず、嫌悪や憎しみの感情も抱かない、職場は働いて報酬を得るところ…と割り切ることができれば楽だが、それができないから誰もが苦労してしまう。せめて没頭できる趣味や娯楽を見つけ、うまくストレス解消を図りたいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の会社員男女495名 (有効回答数)