AKB48の主人公が「じつは峯岸みなみだった」理由とは AKB第1章・完

15年越しの峯岸みなみの成功と卒業。峯岸の成長の主人公的物語と新たなAKBの始動。

■突き抜けられない峯岸

『女子メンタル』後のYouTube動画でも示していたように、峯岸は、もともとバラエティ能力に大きな自信を持っているタイプではなかっただろう。

指原ほど器用にはなれず、『女子メンタル』前までは卒業後のビジョンも明るいわけではなかったのではないだろうか。しかし、コロナ禍により卒業が1年程延びて、峯岸はバラエティでの一定の地位を確保した状態で卒業を迎えた。


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■AKBの主人公だった峯岸

峯岸は突き抜けられない存在だと思われながら、10~15年越しで自身の旅立ちの直前に、大きな舞台で、突き抜けるタレントに到達する。

そのおかげで、AKBの1期生らのただしみじみとした同窓会的卒業ではなく、最後の1期生が立派な卒業を遂げることで、その翌日のAKB単独コンサートに、華々しい再始動の印象を与えた。

1期生・折井あゆみの卒コン最後の代表挨拶のように、峯岸の覚醒を待った上で、まさに1期生らが峯岸を迎えに来たような卒業。AKBの真の主人公は、じつは峯岸みなみだったのかもしれない。今後の峯岸と新章を迎える今後のAKBに期待したい。

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(文/メディア評論家・宮室 信洋

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