幼なじみの人気チアリーダーを114ヶ所めった刺し 殺人願望を叶えた14歳少年を起訴
加害者の少年は、逮捕時にパトカー脇でVサインを作りながら自撮り。SNSにアップする大胆不敵さだった。
アメリカ・フロリダ州で今月上旬、14歳の少年が殺人などの容疑で逮捕された。殺害されたのは、少年と同じ中学に通うチアリーダーとしても人気の美少女で、少年にとっては幼なじみでもあった。
その後の展開について『WJXT-TV』『NEW YORK POST』など海外メディアが伝え、さらに波紋を広げている。
■犠牲者は人気のチアリーダー
事件の犠牲者は、フロリダ州セントジョンズ郡の公立学校であるパトリオット・オークス・アカデミー中等部に通っていた、トリスティン・ベイリーさん(13)。学業も優秀な美少女チアリーダーとして、人気者だった。
彼女は、地域のコミュニティセンターで今月9日午前1時ごろに目撃されたのを最後に、行方がわからなくなったという。そして10日に、付近の雑木林で惨殺遺体となって発見された。
■114ヶ所をめった刺し
郡保安官事務所はその後、1学年上のエイデン・フッチという14歳の少年の身柄を拘束。遺体が発見された10日の夜、「最新のトリスティンを見たい奴いる?」などというキャプションとともに、スナップチャットに背筋の凍るような写真を投稿していたことがきっかけだった。
遺体の司法解剖を経て、このたび記者会見を開いた郡保安官事務所は、「被害者少女は全身の114ヶ所以上をハンティングナイフで刺され、手、腕、頭の49ヶ所に抵抗した際に負ったのであろう防御創が見つかった」と説明した。凶器のナイフは現場付近の池から回収されたという。
■犠牲者の肌に少年のDNA
フッチ容疑者の自宅の寝室で見つかったトリスティンさんの靴やTシャツから、容疑者のDNAが検出されていたが、司法解剖を経て少女の肌にも付着していることがわかった。郡保安官は「それ以上詳しいことは明らかにできない」と述べている。
中学校では、同級生の数名が「誰かを森の中に連れ込んで殺してみたい」とフッチ容疑者が口にするのを耳にしていたが、本気にする者はいなかった。そのため、自宅も近い幼なじみのトリスティンさんがターゲットにされたことに、誰もが強いショックを受けているという。
■大胆不敵な性格
フッチ容疑者は逮捕時、パトカーの脇でVサインを作る自身の写真を撮り、スナップチャットにアップしていた。大胆不敵な性格で、厳しい警察の取り調べにも容疑を全面的に否定しているという。
郡検事当局は「稀に見る凶悪な事件。当初は少年犯罪として扱うつもりだったが、強い殺意と残虐さゆえ、成人における殺人罪および死体遺棄罪と同様の扱いで裁かれることになった」と発表している。
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(取材・文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)