「コロナ死した母のスマホを返して」 家庭内感染で残された9歳娘の手紙が話題に
大好きな母親の死、そして消えたスマートフォン。「せめてママの写真を取り戻したい」と娘が世間に訴えかけた。
■思い出の写真を取り戻すために
大量の写真が保存されていたスマートフォン盗難にショックを受けた女の子は、自治体や病院、警察などに手紙を書いて助けを求めようと決意した。
「自宅療養で、お父さんも私も一歩も外には出られなかったのです」。女の子は自分たちで母親の私物を管理できなかった経緯をそうつづり、「お母さんの思い出がつまったスマホです」「盗った人、または見つけた人がいたら、どうか私に返してください」と丁寧に執筆。
がんばって書いた手紙を持つ自身の写真、父と並んで返却を求める動画などを公開した。
■ネットユーザーも後押し
家族と自分の新型コロナウイルス感染、急速に重症化した母の死、そして大事な思い出が記録されたスマートフォンの紛失は、女の子の心を打ち砕いた。
「涙が止まらない」という女の子に多くのインターネットユーザーが同情し、SNSなどで写真を拡散。当局も女の子の心情を理解し、スマートフォン発見に向けて調査を開始すると明かした。
悲しい経験ばかりをした女の子のもとに思い出の写真が戻ることを、多くの人が願っている。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)