「コロナ死した母のスマホを返して」 家庭内感染で残された9歳娘の手紙が話題に
大好きな母親の死、そして消えたスマートフォン。「せめてママの写真を取り戻したい」と娘が世間に訴えかけた。
両親とそろって新型コロナウイルスに感染し、母親を亡くしてしまった少女。その後に判明した母親のスマートフォン紛失により、少女は大事な写真まで失くした事実に打ちのめされた。
悲しみに震える少女に多くの人たちが同情していることを、インドのメディア『Times Now』などが報じている。
■家庭内感染の悲劇
新型コロナウイルスが猛威を振るうインドで、9歳の女の子が検査を受け陽性と診断。両親も感染していたが重症化した母親だけが入院し、女の子は父親と自宅で療養することになった。
女の子は母親が元気になって帰宅することを望んだが、15日には電話をかけてもつながらなくなってしまった。そしてその翌日には「亡くなりました」という連絡が病院職員からあり、家族は大変なショックを受けたという。
■消えたスマートフォン
荷物を引き取りに病院に向かった家族だが、母親が持っていたはずのスマートフォンだけはどうしても見つからなかった。
「スマホに保存してあった思い出の写真まで失うなんて、つらすぎる」。そう考えた女の子と家族は病院に連絡し問い合わせたが、答えは「ここにはありません」という残念なものだった。