暗算で12桁もの掛け算に正解 自閉症の11歳児が『ギネス世界記録』に
少女はまだ11歳。最近も名門であるマサチューセッツ工科大学の数学の問題を、見事に解いてみせた。
アメリカでこのほど、自閉症と診断されている11歳の少女が、難解な掛け算に暗算で挑戦。見事に正解し、最年少記録も兼ね『ギネス世界記録』に認定された。『Bay News 9/SPECTRUM』が伝え、話題は世界の大手メディアにも広がっている。
■答えはなんと12桁
アメリカ・フロリダ州に暮らすサナー・ハイアマスちゃんという11歳の少女が、暗算で6桁×6桁という複雑な掛け算に挑戦。ずばり正解して『ギネス世界記録』の認定員やカメラマンを仰天させた。
認定員は行き当たりばったりの12の数字をボードに記入し、「617286×315969」という6桁×6桁の掛け算にした。電卓、ペン、紙を使用せず10分以内に解答というルールのなか、サナーちゃんが必要とした時間はわずか1分56秒。示された「195,043,240,134」という答えも正解だった。
■誰もが「神の贈り物」と称賛
サナーちゃんは2歳のときに医師から自閉症と診断された。そして天才的な頭脳ゆえ、家族や周囲の大人からは「ギフテッド(神様から贈られた才能)」として称賛されてきた。
自閉症のなかで、驚くほど高い記憶力や計算処理能力を誇る人を「サヴァン症候群」と呼ぶことがあるが、サナーちゃんもその1人なのだろう。
■自主退学でホームスクールに
母親のプリヤさんは『Bay News 9/SPECTRUM』の取材に、「最初は小学校に通っていましたが、2年生で落第のような状態になってしまいました」と話している。
自閉症児は筆圧が弱すぎる子が多いとされるが、サナーちゃんもペンと紙では文字をうまく書けず、父親のウダイさんは「iPadを使えばいい。学校は退学し、ホームスクールで義務教育を修了させよう」と提案。
そのうち、サナーちゃんが算数でずば抜けた能力を持っていることに気づき、両親はそれを伸ばすことに注力した。
■名門大の数学にも挑戦
時間制限付きで掛け算を出題すると、瞳を輝かせてあっという間に答えを出すサナーちゃん。掛け算以外の楽しさにも目覚め、最近では名門マサチューセッツ工科大学の問題に正解し、主治医である小児科医をはじめ、多くの人々を驚かせたという。
ウダイさんは「娘の能力は無限大。掛け算なら、たぶん7桁やそれ以上でも頑張れるのではないかと思います」と話している。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)