Twitterトレンド入りも N国党・立花孝志党首が「古い政党から国民を守る党」を作った背景

昨夜、突如ツイッターのトレンド入りした「NHK党」「党名変更」。略称「古い党」となった背景と経緯とは…。

2021/05/18 09:30

■シングルイシュー政党を束ねる

立花孝志

その構想を発表するや、いくつかの政治団体・NPO法人から諸派連合に加わりたいという申し入れがあり、立花党首はいろいろなシングルイシューを掲げる政治団体を50くらいの単位でまとめれば、大きな躍進になると考えるようになった。

申し入れがあったのは、子供問題に特化した「子ども未来党」や都知事選2019に出馬した込山洋氏の「スマイル党」、ヴィジュアルバンドが母体の「ジャックケイパー党」など。未だに交渉中のため、明かされていないところもある。


関連記事:60代女性の半数が「NHKをぶっ壊してはいけない」 朝ドラ好きやニュースに頼る人も

■さまざまな働きかけも

立花氏はスタートトゥデイの前澤友作社長に政治団体設立を要望したり、大麻合法化論の女優・高樹沙耶氏に「大麻党」結成を促したり、12歳のYouTuber・ゆたぼんの父・中村幸也氏にも働きかけてきた。中村氏は要望に応え、政治団体の設立と次期衆院選の出馬を決意した。

他に考えられ結成されているのが「ハゲ党(薄毛に悩む人のための政党)」「女系天皇に反対する党」「動物愛護党」「「スーパークレージー君党」「パチンコ党」「ワクチン党(ワクチン接種に反対する団体)」「中国共産党から日本を守る党」「イジメ対策党」「ロケット党」「直接民主主義党」「年金反対党」「ベーシックインカム党」「裁判所追及党」「内部告発者党」「シングルマザー党」「プロレス党」「ゴルフ党」などだ。

これら諸派扱いされる政治団体をまとめるのが「古い党」になる。古い党はシングルイシューを掲げる政治団体のプラットフォームになるのだ。


関連記事:千葉県知事選をお騒がせしたピエロ男・河合悠祐氏と”破天荒”・後藤輝樹氏が都議選に出馬会見

■次の次の総選挙で政権交代を

立花氏は14日の記者会見で、「NHK問題は取り組み続ける。ただ党名から外したのは、立花色・NHK党色を消すため。さまざまな団体が加わってきたら、次の次の総選挙で政権を担えるぐらいになる。そのとき私は引退していて、『諸派党』構想を考えたのが立花だったんだなと、思われるくらいになりたい」と語った。

17日、総務省の届け出が済んだ後に記者団に囲まれた立花党首は「古い政党が無茶苦茶な法律をつくって、無茶苦茶なことをしてきた。古いのは自民党だけでなく、共産党、公明党、立憲民主党、国民民主党であって、選挙の時は組織票で古い権力を守ってきた。これからは新しくできた『古い党』が迫害されてきた少数意見を取り入れて、新しい考えでやっていく」と述べた。

さて、新党「古い党」は、来たるべき総選挙そして来年の参院選挙でどの程度、躍進するのか。それとも瓦解するのか。今後も動向が注目されそうだ。

・合わせて読みたい→千葉県知事選をお騒がせしたピエロ男・河合悠祐氏と”破天荒”・後藤輝樹氏が都議選に出馬会見

(取材・文/France10・及川健二

【Amazonセール情報】ココからチェック!