全国革新懇40回総会 林家三平の母・海老名香葉子、菅首相の天敵・望月衣塑子記者らが挨拶

全国革新懇が40周年を祝して都内で総会を開催。海老名香葉子や望月衣塑子記者なども挨拶した。

2021/05/16 23:50

■望月記者「政権交代で問い直す」

望月衣塑子

次に挨拶に立ったのは、菅義偉首相の天敵で東京新聞の望月衣塑子記者。望月氏はコロナ禍で安倍・菅政権がやってきたことのひずみが出ていると指摘。

「非正規雇用がこれだけ拡大し、非正規の女性たちなど貧困層が一気に拡大しています。政治というのは、”弱肉強食”では進まない」と述べ、今求められていることは多様性・希望・個人の尊厳だと強調した。

これを根底に据えた社会や政治をつくっていこうという決意の中で、新たな政治を選択することが必要と訴え、入管法改定の論議に取り組んでいることを紹介。

「この法案を廃案にしていくために必要なのは、今、共産党、立憲民主党、国民民主党の3党が一致団結して廃案を目指していくこと。あらゆる人の人権が保障されるような社会や政治に向かっていけるような仕組みにするために、廃案に追い込み、政権交代が必要」と強調した。


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■小林節慶大名誉教授が代表世話人に

小林節

閉会の辞を述べたのが全国革新懇の代表世話人に新たに選ばれた意外な人物。改憲派の憲法学者として知られる小林節慶大名誉教授だ。「私が革新懇の代表世話人になったことを驚く人もいますが、私はまったく驚いていない」と述べた小林氏。

「自民党政権は、日本国憲法をずたずたにしています。日本国憲法は敗戦を経て国民的に誓って受け入れた憲法です。歴史に対する裏切りです」と菅政権が進める改憲論をバッサリ切り捨てた。

最後に「来たるべき総選挙では、野党共闘で政権交代を目指していこう」と訴える。


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■志位委員長は幅の広さを強調

志位和夫

日本共産党の志位和夫委員長は総会後、ぶら下がりに応じた。筆者は海老名香葉子さんから改憲派の旗手だった小林節氏までが運動に加わったことの幅広さについて問うた。

志位氏は「自民党が右に振れすぎた。劣化もひどい。それに対抗する革新という塊のウイングが一気に広がった。これまで保守と言われていた人も革新懇で協力できる。そういう状況が生まれてきた」と述べ、自民党のあまりの右傾化・劣化が、小林氏が全国革新懇に加わった理由だと述べた。

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(取材・文/France10・及川健二

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