女子大学生がナイアガラの滝で投身自殺 「彼氏が携帯電話に出ない」と悲観か
一時の感情による衝動的なものが多い自殺。愛する家族に一生の苦悩を与えることを忘れないでほしい。
カナダ・オンタリオ州とアメリカ・ニューヨーク州の境に位置する、世界遺産のナイアガラの滝。カナダ滝、アメリカン滝、ブライダルベール滝の3つで構成され、想像をはるかに超える大迫力の瀑布だ。
だが、じつは自殺の名所としても知られている。また一人、若い女性がここで命を絶ってしまったようだ。
■彼氏の悩みを友人に相談
アメリカの『NBC』『CBS』などが伝えたところによると、ニューヨーク州のバッファロー州立大学に通うサニヤ・デニスさん(19)は、4月24日夜に行方不明となった。
エリー郡警察による捜索活動が続いていたなか、ある友人が「サニヤさんから悩みを相談された。『もう死にたい』などと言っていた」と証言。警察は6日、「遺体の回収には至っていないが、携帯電話の記録から、ナイアガラの滝で投身自殺を図った可能性が極めて高い」と発表した。
■滝を臨む絶景ポイントから
4月24日夜11時頃に大学の寮を出たサニヤさんについて、25日午前1時30分頃、最も大きな島であるゴート島にいるところを現場の監視カメラが捉えていた。
ナイアガラの滝付近には橋がかけられた島が複数存在するが、警察犬がサニヤさんの匂いを追えたのは、その1つであるルナ島のブライダルベール滝を臨む絶景ポイントの手すりまでだったという。
■4時間励まし続けた男友達
サニヤさんは24日、男友達や元恋人に次々と電話をかけていた。「けんかして以来、彼氏が電話に出てくれない。66回もかけたのに。もう死にたい」などと絶望感を口にし、男友達は4時間も彼女の話を聞き、励まし続けたことを警察に説明していた。
彼はサニヤさんが本当に自殺した可能性が高いと知り、直前まで彼女の悩みと深く向き合い、しかし助けることができなかったことで、精神的に強いショックを受けているという。
■ 死にたいと思った経験は?
しらべぇ編集部が全国20~60代の男女1,353名を対象に調査したところ、男女とも若いほど「死にたいと思ったことがある」と回答。最もポイントが高かったのは20代女性の61.2%だった。
自殺は、悩み、恨み、憎しみなどを自分に与えた相手だけではなく、遺族や相談に乗った友人などにも、大きなショックと苦悩を与えてしまうものだ。その感情は一時の衝動的なものではないのか、まずは悲しむ人の顔を一人ずつ思い浮かべ、よく考えてみてほしい。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1,353名