「愛煙家のオアシス」閉鎖で喫煙難民が続出 罰金覚悟のポイ捨ても
池袋駅前にある喫煙所がGW前に閉鎖された。現地でマナーは守られているのだろうか。
■区内最大の喫煙スポット
渋谷、新宿、そして池袋と都内の主要駅前には愛煙家のため周囲をパーテーションで囲った指定喫煙所が設けられている。しかし緊急事態宣言の発出で「密」となる喫煙所は真っ先に閉鎖を余儀なくされた。
池袋が位置する豊島区は、意外なことに区指定の喫煙所は区内に2カ所のみ。その場所は池袋駅の東口、北口にあるが、4月25日からは入場ができないように閉鎖状態となっている。
■閉鎖された喫煙所前は人だかり
現地に行ってみた。ここはサンシャイン方面に向かう玄関口。下車後とりあえず一服、または乗車前に紫煙をくゆらせる場所とあり、喫煙所に貼られた白いテープを見て呆然と立ち尽くす人が数人確認できた。
喫煙所閉鎖に伴い新たな喫煙スポットを探しに歩くのが喫煙者としては当然ではあるが、そのままタバコを取り出し火を着ける者は少なくなかった。スマホをいじりながら、または仲間と談笑しながら…迷惑そうに見つめる歩行者と目を合わせないようコソコソしつつ、一服していたのだった。
■ポイ捨ては罰金
豊島区では2011年から「豊島区路上喫煙及びポイ捨て防止に関する条例」が施行されており、道路上、公共の場所での喫煙は禁止されている。
さらに人通りの多い「重点区域」でのポイ捨ては罰金対象となり、池袋駅周辺はこの重点区域に当たる。
予想通り、閉鎖された喫煙所前には大量の吸い殻が捨てられていた。またパーテーションで区切られてもいないことから、歩行者方面に噴き出される煙は非常に迷惑としか言いようがなかった。
■繁華街ならではの光景だが
現在、この状況は渋谷、新宿の繁華街でも同様である。都内では少しずつ喫煙所の場所が減ってきており、愛煙家にとってが辛い時代になっていることも重々理解できるが、周囲に喫煙できるカフェがないわけではない。
マナーと節度を持って、非喫煙者と共存できる道をつくり上げていってもらいたいものだと切に思う。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)