一升瓶を抱いたアイドル、各地で目撃情報が多発 「フィット感が尋常でない」と話題に
クオリティが高すぎるガシャポン商品を多数展開しているバンダイ。「20歳以上」を対象としたガシャポンが大いに話題となっており…。
■アイデアの数だけ無限大のコラボが…
人間にとって「6cmの一升瓶」はあまりに小さすぎるが、これをフィギュアの立場に置き換えてみるとどうだろう。そう、フィギュアの種類によっては、こちらの日本酒との恐ろしいほどの親和性を生み出すのだ。
特にツイッター上では、とあるユーザーが『アイドルマスター シンデレラガールズ』の大人気キャラクター・高垣楓のプライズフィギュアとの相性に気づき、この組み合わせが瞬く間に流行。
話題のツイートに触発され、日本酒をウチの楓さんにも奉納🍶✨
あつらえたような出来に、楓さんの笑みも深くなったような😆#高垣楓 #ガシャポン #フィギュア pic.twitter.com/77jgLPmg8p— クマネズミ (@kuma181_kuma) April 24, 2021
「アイマス」勢にとっては既知の情報と思うが、同キャラは日本酒を愛好していることで有名で、確かに今回の日本酒ガシャポンも「楓に持たせるためこのサイズにした」と説明されても全く違和感がない。
現にユーザーからは「これもう純正パーツだろ…」「シンデレラフィットとはこのこと」「これ最高じゃん…」「本当にフィット感がスゴい」といった称賛の声が多数上がっていた。
■やはり最高のこだわり
続いては、こちらの日本酒ガシャポン開発の経緯について、バンダイの担当者を直撃。そもそもは企画担当者が「灘の酒」で有名な兵庫県西宮市出身で、身近に酒蔵があったことから日本酒を愛好していた…というのが開発の切っ掛けだそう。
「酒」をモチーフにしたガシャポンがバンダイよりリリースされるのは今回が初の試みで、担当者も「他社さまから酒蔵メーカー1社とコラボした商品は発売されているようですが、一升瓶にこだわり5つの蔵元とコラボした商品は初めてだと思います」と、その特異性について説明している。
商品に込めたこだわりも半端ではなく、「よりリアルに、肉眼では殆ど見えない瓶の蓋の刻印まで再現しました。『酔鯨』だけ、お猪口の中の蛇の目が鯨になっています」「また、商品に付属している『ミニブック』は各お酒のポイントや蔵元の歴史まで丁寧に説明した読み物となっていて、300円以上の価値を感じて頂けると思います」と語ってくれた。
しかしもちろん苦労も多く、「バンダイはお子さまに向けた商品を多く取り扱っているため、『お酒』に関連する商品は基本的には出せませんでしたが、今回の企画意図『未成年に飲酒を勧めるものではないこと』を社内でしっかり説明し、商品化に繋げました」と舞台裏での一幕を明かす。
「本企画を機に、今まで日本酒に馴染みなかった方々が日本酒を知る切っ掛けになれば嬉しいです」とバンダイが胸を張って世に送り出した同シリーズ。見かけた際はぜひ回しておこう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)