5月10日は「メイドの日」、聖地・秋葉原ではメイドカフェ激減中の事実

5月10日は「メイドの日」。ネットではメイド服写真やイラストが数多く上がっている。その一方、聖地・秋葉原のメイドカフェ文化は急激に変貌を遂げている。

■「当時はバイトできないほど人気」

とはいえ、それもアニメ・ゲーム、アイドル、PC・家電・オーディオ、電子部品と、トレンドカルチャーが地層のように重なってきたアキバらしい現象でもある。

10代からメイドカフェで働き、現在はレースクイーンやコスプレイヤーとして活躍する月宮まどかさんは、「当時大人気だったアキバ系アイドル・桜川ひめこさんにあこがれ、秋葉原で働きたいと思ってメイドになりました。その頃は秋葉原のメイドカフェ全盛期。当時バイトするにも倍率が高くなかなか受からない時代でしたね。ちなみにメイド個人もキャラ付けしていて『〇〇王国出身』『妹系ぶりっ子』『猫耳』とか、コテコテのアキバ系が人気でした!」と語る。


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■文化の変遷

月宮まどか
(月宮まどかさん)

その後、ライブアイドルがブームとなり、店舗にステージを増設する店舗が急増。月宮さんも、地下アイドルと並行してメイド業を続けた。

「2010~15年頃は観光客が減り、メイドカフェも廃れ始めた印象があります。昔ながらのメイドカフェも苦渋の選択で、チャージ料をとったり、アルコール飲み放題メニューやシャンパンを入れたりして、存続のため客単価を上げるのに必死でした。しかし『落ち着いて食事を楽しみたい』という御主人様、御嬢様たちにとって、食事中のライブは違和感だったのでしょう。だんだん常連さんが減り、一見さんが増えていきました」(月宮さん)

その結果、現在はメイドカフェ文化は残りつつも、コンカフェ主流に。新規オープンの店が正統派メイドカフェであるケースも最近ではほぼなくなり、客単価の良いガールズバースタイルのコンカフェが急増しているのは前述の通りだ。

月宮さんは「昔はメイドになることがひとつの憧れでしたが、いまのコンカフェはお客様側もスタッフさん側もよりライトになり、いまの時代に合ったのかなあと思っています」とも。メイドの日、その人その人によって色々な思いがあるようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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