飲食店に数千匹のゴキブリを放つ嫌がらせ 店名『G』にも注目集まる
ネズミやゴキブリを用いた飲食店への嫌がらせ行為は、威力業務妨害罪に該当する。
台湾のとあるレストランが、ゴキブリを利用したとんだ腹いせ行為の被害にあった。店内にばらまかれたゴキブリの数は数千匹にも及んだことを、イギリスのメディア『Mail Online』『Mirror』などが報じている。
■数千匹の”G”を投下
大変な数のゴキブリによる嫌がらせの被害にあったのは、台湾の首都・台北市にある『巨星匯国際宴会庁』。英語圏の客には『G House』として紹介されており、日本人はこの店名にも反応しそうだ。
そのレストランにこのほど全身黒づくめの2人の男が乱入し、数千匹とみられるゴキブリを放った。ゴキブリは家庭で目にする種類より小さなサイズで、魚の餌として販売されているという。
■金銭トラブルが原因か
レストランの防犯カメラが怪しい動きをする2人の男を捉えていたが、従業員らには見覚えがなかった。しかし、台北警察にトラブルの有無について尋ねられると、「開業時の借金を順調に返済できていないことで、暴力団からたびたび威嚇されている」と説明した。
それが原因で暴力団が嫌がらせ行為を働いた可能性は十分にあるとみて、警察は防犯カメラの映像を市民に公開。情報提供の協力を呼び掛けた。
■威力業務妨害の罪
今月4日、台北警察は記者会見を開き、事件に関与したとみられる4人の男と1人の女の身柄を拘束したと発表。ネズミやゴキブリを用いて客に不潔な印象を与えるような嫌がらせは、威力業務妨害罪として裁かれることを市民に説明した。
なおレストランは再開する前に、台北市保健当局の指導の下、完全なる殺菌消毒が行われるという。
■若者はゴキブリ退治が苦手
ゴキブリを苦手な人は非常に多い。しらべぇ編集部が全国の10~60代の男女2,168名を対象に調査を実施したところ、「ゴキブリを退治できる」と回答したのは全体の48.4%だった。
性年代別に見ると、男女とも年齢が上がるにつれポイントが高くなるが、いずれにせよ女性より男性のほうが退治する勇気があるようだ。
なかには「不潔というだけじゃない。姿を見ただけで身の毛がよだつ」と言う女性もいる。そこまで忌み嫌われる原因が、何かあるのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女2,168名(有効回答数)