大掃除週間の窓拭きでバランスを崩し… 仕事熱心な女性が21階から転落死
高層マンションの窓拭きは要注意。強風にあおられるなど危険もいっぱいだ。
ロシアでこのほど、マンションの高層階から女性が転落し、死亡した。女性は働き者で、窓拭きに精を出していたなかで起きた悲劇的な事故だという。
ロシアの『PlohieNovosti』に続き、『The Sun』『Yahoo!News Australia』など海外のメディアも報じている。
■21階の窓から転落
事故が起きたのは、モスクワから東に約800km、ロシア連邦・タタールスタン共和国の首都カザンにある高層マンション。その21階から女性が転落し、67メートル下の地面に全身を強打して死亡した。
死亡したのは、NISSAN車を販売するディーラーに勤務していたオルガ・ナウレトワさん(27)で、身を乗り出しながら窓拭きをしていたという。
■かなり手を伸ばしていた
タタールスタン共和国には、この時期に「春の大掃除」を行う習慣がある。オルガさんは何事も真面目に取り組む性格だったことが、災いしたのかもしれない。
事故を目撃した人は、警察に「かなり手を伸ばしていたため、バランスを崩したのだと思う」と話している。現時点で事件性は疑われていないという。
■香港で多発する転落事故
高層マンションの窓拭きは、強風にあおられるなど危険もいっぱいだ。風が強い日も多い香港では今年1月、ノースポイントにあるマンションで、インドネシア国籍の37歳の家政婦がやはり窓拭きの最中にバランスを崩し、6階から転落していた。
仕事熱心な外国籍の家政婦が犠牲になる事故は多く、2017年には旺角(Mong Kok)で、2018年には将軍澳(Tseung Kwan O)で、いずれも窓拭き中に転落死している。
■窓が落下する事故も
なかには、窓そのものが落下という痛ましい事故も起きている。香港で2019年1月、ザ・ミラ香港(九龍美麗華酒店)という五つ星ホテルの16階から144×30センチ大の窓が落ち、観光で訪れていた20代女性の頭部を直撃。女性は搬送先の病院で死亡した。
この事故では、部屋が煙草臭いとして窓を開けた、ネパール国籍の清掃係の女(39)が逮捕されていた。こうした可能性も考えて、窓での作業をしなければならない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)