親族にも「娘にむやみにキスやハグしないで」 ある母親の子育て方針が物議
「三つ子の魂百まで」と言うが、子供が小さいうちに注ぐべきものは、愛情だけではないということか…。
女性がカメラに向かって「最近育児でイラつくことがある」と訴えるシーンから始まり、続けて「むやみに娘にキスやハグをしないで」と話している。TikTokに投稿されたこの1本の動画が今、子育て世代の間で大きな話題になっているようだ。
■「触る前に娘の承諾を得て」
オーストラリア在住のブリタニー・ボクスターさんは、もう少しで2歳になる女の子の母親だ。
彼女はこのほど、TikTokへの投稿動画で「私が最近イラつくことを、今日ここで皆さんと共有しようと思って…」「娘に触るなら、本人にOKと言われてからにしてほしいんです」と思いをぶつけた。
ブリタニーさんの両親をはじめ、親族や友人らは、赤ちゃんがかわいいあまり本能的に抱きしめ、キスをする。だが、その様子にうんざりしてしまうというのだ。
■誰もが「本気で言ってる?」
赤ちゃんにも人権や自尊心があると考えるブリタニーさんは、親族らに「むやみに娘に触れたり、キスやハグをしないで。まずは本人の承諾を得て」と真剣にお願いしているという。
言われた相手は「本気で言ってるの?」と驚いてしまうというが、そのときは「赤ちゃんは誰かの心を癒やしたり、愛おしい気持ちにさせるために存在しているわけではない」と答えるそうだ。
■人の気持ちを尊重する人間に
否定的な意見があることは十分に理解しているとしたうえで、「たとえ誰かがそれで傷ついたとしても、娘の感情や体以上に大切なものはない」とも話すブリタニーさん。
そのように育てることで娘には「ノー」と断る勇気が養われ、人の嫌がることはしない、他人の意見や気持ちを尊重する人間になると信じているという。
この動画は40万回以上も再生され、「純粋にかわいがってくれる人に、そんなこと言う必要ある?」「確かに子供の意思も大切だ」など、多くの賛否を呼んでいる。
■義父母にイラっとする?
しらべぇ編集部が全国10〜60代の既婚者の男女825名を対象に調査したところ、「義父母の言動にイラッとしたことがある」と回答したのは全体の47.9%。すべての年代で女性の割合が圧倒的に高いこともわかった。
「義母が自分たちの家庭にズカズカと踏み込んで来て困る」「帰省が憂鬱」という意見も多いが、結婚後、相手側の家族とは上手に付き合っていきたいものだ。
嫁姑問題も何世代にもわたって変わらない永遠のテーマとなっているが、ほどよい距離感を保ちながら仲良くやっていくのが理想だろう。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代既婚者の男女825名(有効回答数)