新型コロナ感染自覚で職場とジムへ行き逮捕 ウイルスまき散らし行為に厳しい批判
感染者が宿泊療養施設から抜け出し、飲食店に立ち寄っても厳重注意で済む日本。これで大丈夫なのか…。
スペイン・バレアレス諸島州マヨルカ島のマナコル地区で、このたび新型コロナウイルスに絡む逮捕者が出た。マスクなしで職場とジムを歩き回ったことで、計22人を感染させたという。
■マスクなしで咳と会話
イギリスの『The Sun』『The Guardian』などが報じたことで、世界に拡散したこの話題。スペイン警察の発表によれば、今年1月末にマナコル地区で発生したクラスターについて、事件性を視野に綿密な調査を続けていた結果の逮捕だとしている。
逮捕されたのは40歳の男で、職場とジムにマスクなしで現れ、咳をしながら会話していた。男の咳が目立ってきた前日、職場の上司はただちに帰宅するよう告げたが、それを聞き入れず翌日も現れたという。
■男は新型コロナ感染を自覚
こうして職場の同僚5人とジムの利用者3人が新型コロナウイルスに感染。さらに家族に拡散し、乳児3人を含めた計22人の確認が確認されていた。
男は当時40度の高熱があり、ウイルス検査の結果を待っている状態だった。感染の可能性を指摘されると「皆にもうつしてやる」などと暴言を吐いたといい、意図的にウイルスをまき散らした疑いが強い。幸いにも感染者の全員が幸い回復したため、暴行罪としてのみ起訴されるという。