失踪した16歳少女の身に何が…? 800km先で1ヶ月ぶりに保護されるも記憶喪失に
自身や家族についての記憶を失ってしまった少女。警察は、身柄を家族の元に戻すことができずにいる。
行方不明になってもうすぐ1ヶ月がたつ16歳の少女が、800kmも離れた土地でこのたび身柄を保護された。しかし記憶を喪失しており、警察に何を尋ねられても、自分のことを全く覚えていない状態だという。イギリスのメディア『Mail Online』『Mirror』などが報じた。
■鍵、財布、電話も持たず…
ドイツ・ニーダーザクセン州のツェレ市で先月22日午後、イザベラ・Oさんという16歳の少女が突然姿を消してしまった。午前中は自宅でオンライン授業を受けていたが、その後、鍵、財布、携帯電話も持たずに家を出ていた。
数時間後、両親が警察に相談。警察犬を伴う捜索活動が行われたが、近くのショッピングセンターで匂いが途切れており、誰かに車で連れ去られた疑いがもたれていた。
■記憶を失った少女
失踪してから1ヶ月近くがたったこのほど、イザベラさんは自宅から800kmも離れたフランスのパリで、街をさまよっていたところを警察に保護された。
なぜドイツを離れてフランスにいるのか、1ヶ月近く何をしていたのかなど、何を尋ねられても理解できておらず、自身についても答えることができないイザベラさん。本人も何とか思い出そうと苦しんでいる様子から、記憶の喪失が強く疑われている。
■事故と事件の両方の可能性
頭部を強く打った可能性があるが、イザベラさんが頭部に痛みを訴えることはなく、傷も確認されていない。そのため、現時点では失踪者の保護という扱いだ。
しかし、ドイツとフランスの当局はともに「何かをイザベラさんが思い出し、そこに事故や事件性が疑われる場合は、ただちに刑事事件として捜査を行う」と述べている。
■病院で詳しく検査
フランスの警察は写真の照合により、保護した少女はドイツで行方不明になったイザベラさんに違いないと考えている。だが、本人に両親や家族についての記憶が戻らない限り、安易にドイツの当局あるいは家族に身柄を引き渡すことはできないともしている。
1日も早く治療を始める必要があるため、記憶喪失の真の原因を突き止めるべく、イザベラさんは今、病院であらゆる検査を受けているという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)