大阪市で救急搬送先がなく消防署で一晩過ごす事案発生 医療機関の悲痛な訴えを聞いた
新型コロナウイルス変異株感染拡大によって、医療崩壊の大阪市。今必要なこととは…
2021/04/22 18:35
大阪市消防局によると、市内での新型コロナの感染の急拡大で、入院先の医療機関がすぐに決まらないケースが増えているという。しらべぇ取材班は、市内の医療機関の悲痛な訴えを詳しく聞いた。
■医療機関連合会がメッセージ
大阪市民主医療機関連合会会長、耳原総合病院病院長などが連名で、「大阪市民の皆さんへ」というメッセージを21日に発出した。
その内容は、「医療現場はすでに第三波のときとは比べものにならない状況」と訴えている。
市内では「両側に肺炎があり入院が必要な人が、自宅待機となり、意識がなくなる寸前となっていた」や「救急搬送先がなく、消防署で一晩過ごすことになった」という事例も発生。
■30代でも人工呼吸管理
連合会は、「調子が悪ければ病院にかかれない、動けないほどしんどくなれば救急車を呼んで病院に運んでくれるという、あたりまえの医療が保障できなくなっている」と強く訴えている。
事務局担当者は、「大坂で特に流行している変異株に感染すると、より早く重症化しやすいと実感している」と話す。また、「変異株感染によって、30代でも人工呼吸管理になる人が発生している」と語る。