熊川哲也・Kバレエカンパニー 2021-2022シーズン第1弾は『シンデレラ』
Kバレエカンパニーの2021-2022シーズンの上演作品が発表され、今注目のダンサー・飯島望未が入団することが分かった。
■世界が注目する飯島望未が入団
さらに、今年5月の「ドン・キホーテ」でKバレエ初登場となる飯島望未が正式入団することが決定した。
1991年に大阪府で生まれ、6歳からバレエを始めた飯島は、13歳のときにNYで開催された「ユース・アメリカ・グランプリ」で第3位入賞。15歳で単身渡米すると、16歳のときにヒューストン・バレエ団と最年少でプロ契約を結ぶ。
その後、スイスのチューリッヒ・バレエ団を経て、2019年3月にヒューストン・バレエ団の主席ダンサー・プリンシパルに昇格。同年7月には、熊川哲也が総合監修を務めたBunkamura30周年記念『オーチャード・バレエ・ガラ〜JAPANESE DANCERS〜』にも出演している。
また、活躍の場はバレエ界に留まらず、これまで様々なファッション雑誌やWEBでも度々紹介され、2019年にはシャネルビューティーアンバサダーに就任するなど、バレエダンサーとしてだけでなく、アーティスト、ファッショニスタとしても常に注目を浴びている。
■新たな形で作品の進化に挑む
2021-2022シーズンの始動にあたり、熊川と飯島からコメントが届いている。
熊川:Kバレエカンパニーの活動の大半を占める全幕レパートリーは、古典からオリジナルまですべてが独自のプロダクションであり、我がカンパニーのアイデンティティとして確立されています。
偉大な先人たちが築いた古典バレエの伝統を継承しつつ、オリジナル作品によって新たな地平を切り拓く、そのスタンスは、2021-2022シーズンも変わりありません。
来年1月公演では、2018年に小品として発表した私自身の演出・振付による『死霊の恋』を全編版として創作し、世界初演を迎える予定です。
小品初演時に絶大な評価を得た手応えという以上に、いずれは全編版をというかねてからの展望がありました。また新たな形で作品の進化に挑むこの公演を、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
■飯島「子供の頃から憧れ続けてきた」
飯島:このたびKバレエカンパニーに入団させていただくことになりました。子供の頃から何度も観て憧れ続けてきたカンパニーの一員となれることは、私にとってこの上ない喜びです。
Kバレエの作品はどれをとっても舞台美術や衣裳、演出など本当にすべてが特別で、個性際立つダンサーが揃っていることにも魅力を感じています。私自身、この新たな環境の中で多くの刺激を受けながら、一から学ぶ気持ちで精進していきたいと思います。
熊川芸術監督をはじめとする素晴らしいアーティスティックスタッフ、カンパニースタッフやダンサーの方々と一緒に舞台を作り上げていくのが今からとても楽しみです。
観客の皆様にさまざまな感動を与えることのできるダンサーになれるよう頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
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(文/しらべぇ編集部・ゆきのすけ)