交際反対された10代カップルが資産家の父親殺害 大金を奪い逃走するも逮捕へ
残念な形で幕を閉じた18歳と16歳のカップル。2人の交際は両家にとって、長い間悩みの種だったという。
このたびアメリカで、10代のカップルが金銭を目的に彼女の側の父親を殺害した。その後に逮捕されたが、2人がはるか遠くに逃走していたことを、アメリカの『FOX NEWS』ほかが報じている。
■狙われた金持ちの父親
アメリカ・ネバダ州のラスベガスに暮らし、交際していた18歳のアーロン・ゲレーロと16歳のシエラ・ハルセスの両容疑者。シエラの父親ダニエル・ハルセスさん（45）が資産家であることから、2人はそのお金を奪って逃亡することを計画した。
そして、とうとうダニエルさんの体をめった刺しにして殺害。約1週間後に、遠くの州でそろって逮捕された。
■刺し傷のある焦げた遺体
ラスベガス警察の発表によると、2日間ダニエルさんと連絡がとれないことを心配した母親が4月9日、ダニエルさんが暮らしていた邸宅の家主に、「安否を確かめて」と要請したことで事件は発覚した。
ダニエルさんは自宅のガレージで、刺し傷のある焦げた遺体となって発見。司法解剖により、胸、首そして背中をめった刺しにされていたことがわかった。
■両親は交際に反対
その頃、アーロンの両親も警察に「交際中の少女と出かけたまま帰ってこない」と捜索を依頼していた。双方の両親は、10代の2人がロサンゼルスで暮らそうと密かに計画していることを知り、話し合いの末に別れさせようとしていた。その直後の失踪だという。
シエラの母親で、殺されたダニエルさんの元妻は、警察の聞き取りに「数日前、（ダニエルさんと）共有していた銀行口座から何度も大金が引き出された。銀行側に怪しまれたのか、最後の取引には詐欺の疑いで取引中止というマークがついていた」と説明している。
■防犯カメラが捉えた2人の姿
警察は、ダニエルさんの自宅リビングから、犯行に使用したとみられるチェーンソーやのこぎり、ナイフなどを押収。あるホームセンターの防犯カメラは、チェーンソーやグローブを買う2人の姿を捉えていた。
それにより警察はアーロンとシエラの両容疑者について、殺人、証拠隠滅、死体遺棄などの容疑で逮捕状を請求。13日、2人はユタ州のソルトレイクシティで身柄を拘束され、ネバダ州警察に引き渡された。
金銭目的で親を殺害した若いカップルの逃走劇は、映画にもなった“ボニー&クライド”のようにはいかなかったようだ。
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（文／しらべぇ編集部・桜田 ルイ）
