『チェンソーマン』のアニメ映画化を早くも期待する理由 映画的漫画の登場
『ジャンプ』アニメ映画の真打ちは『チェンソーマン』。映画的手法で魅せるアニメの新時代。
『呪術廻戦』(TBS系列)のアニメ映画化も発表され、ますます『週刊少年ジャンプ』の漫画のアニメ映画化ブームが本格化している。ここで最も注目すべき作品とは何だろうか。
■『ジャンプ』アニメ映画ブーム
『呪術廻戦』の劇場版アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』が先日、発表された。これは非常に評判の高い『呪術廻戦』の0巻をアニメ映画化する計画だ。
『呪術廻戦』だけでなく、すでに『SLAM DUNK スラムダンク』や『ブラッククローバー』(テレビ東京系列)といった『ジャンプ』作品のアニメ映画化が発表されている。
特に『SLAM DUNK』は、25年程前の作品であり、今あえてアニメ映画化するのは、異例の事態。これは、劇場版『鬼滅の刃』が興行収入400億円を超えようという大記録を打ち立てたからにほかならない。
■『劇場版 呪術廻戦 0』
『呪術廻戦』は、3月31日に、シリーズ累計発行部数が、デジタル版を含み、4000万部を突破したことが発表された。
1月13日には2000万部だったものが、2月9日には3000万部となり、「破竹の勢い」っぷりがみてとれる。勢いに乗ったままアニメ映画化をするのは、まさに『鬼滅の刃』と同じルートといっていい。
『鬼滅の刃』の影響が、まさに『鬼滅の刃』に続く『ジャンプ』作品を生み出しているのである。『鬼滅の刃』のような、女子人気や子供人気やファミリー人気は、『呪術廻戦』にはみられない。
しかし、『呪術廻戦』の0巻は評判高いもので、2回目の『鬼滅の刃』現象というような、『鬼滅の刃』を目標にできる現象が期待できる。