新型コロナ死の母親に霊柩車が使えず 遺体を台車で運んだ男性と自治体が衝突
家族を亡くし、「すぐに火葬を」と考えた男性。しかし想定外の出来事があり、自力で遺体を運ぶことに…。
最愛の母の死を悲しみながらも、立派に見送ってあげようと考えた息子。だがスムーズにはいかず、自治組織とずいぶんもめたことを、『Times of India』などが報じている。
■ある女性の死
インド・グジャラート州で暮らしていたある女性(60)が、新型コロナウイルスに感染して亡くなった。銀行で働く女性の息子(27)はショックを受けながらも、「早く火葬したほうがいい」と判断した。
そこで霊柩車(れいきゅうしゃ)を借りて約3キロ離れた火葬場に遺体を運ぼうと考えた。しかしそれを管理する自治組織は、使用許可を出そうとしなかったという。
■霊柩車を使用できず…
3時間以上に渡って交渉したが霊柩車の使用を許可してもらえず、息子は仕方なく母親の遺体を台車に乗せ、火葬場まで押して行くことを決意。計4名で協力し合い現場に急いだが、到着後は「火葬場は使えません」と職員に拒まれ、大変な衝撃を受けたとメディアに明かした。
それでも息子らは引き下がらず、「それは困る、使わせてください」と懇願。ずいぶんもめた後、ようやく火葬場の鍵を渡されたのだという。