生命保険金ほしさに… 6歳の我が子を薬物で殺害した母親を逮捕
母親の悪意により、わずか6歳で人生を絶たれてしまった男の子。天国での幸せを願う声も。
アメリカ・テキサス州で、生命保険をかけた幼い我が子に危険な薬物を少しずつ与え、殺害した疑いで、25歳の母親が起訴された。現地メディアの『CBS-DFW』や『KHOU11』などが報じている。
■我が子に生命保険をかける
事件の舞台となったのは、テキサス州ハリス郡のヒューストン。母親のアシュリー・マークス容疑者(25)が昨年の春、6歳の息子ジェイソン・マークスくんに生命保険金をかけたことから始まった。
おもちゃの車で遊ぶことが好きで、賢く、優しい性格ゆえ、誰からも愛されるような子供だったジェイソンくん。しかしアシュリー容疑者は、そんな我が子に少しずつ危険な薬物を摂取させるようになった。
■異変を感じた祖父
そして昨年6月27日、ジェイソンくんの面倒をよく見ていた祖父のアダム・マークスさんが、意識なく倒れているジェイソンくんを発見して通報。駆けつけた警察官により、その場で死亡が確認された。
アダムさんは、事情聴取のなかで「ジェイソンは、あるときから『服の中に虫が入ってきた』『体にたくさんの虫が這っている』などと幻覚を訴えるようになった。
不安を感じて娘のアシュリーに連絡すると、『もっと薬を増やす必要がある』と言われ、従った」と話している。その“薬”が危険なものだとは、知らなかったという。
■危険な薬物を次々と…
検視の結果、ジェイソンくんは致死量のメタンフェタミンとコカイン、そして数種の抗ヒスタミン剤を一緒に与えられていたことが判明した。併用はきわめて危険だという。
ハリス郡地方検事局は、ジェイソンくんが亡くなる1ヶ月ほど前、アシュリー容疑者によって2社に5万ドルずつ、計10万ドル(日本円にして約1,100万円)の生命保険に加入させられていたことを突き止めた。その保険金目当ての殺人と推測し、アシュリー容疑者の起訴に至ったという。
■我が子を盲目的に愛する親は5割以下
しらべぇ編集部が全国20〜60代の子供のいる男女685名を対象に調査を実施したところ、「目に入れても痛くないほど子供を愛している」と回答したのは全体の44.2%。けして高くない数字だが、子供の年齢が上がるにつれ、盲目的な愛情は少しずつ冷静になっていくのかもしれない。
子供は無条件に親を慕い、愛し、笑顔を向けてくれる。親の具合が悪い時には、幼くとも全身で心配してくれる。そんな愛しいはずの我が子を保険金目的で殺害するなど、決して許されないことだ。「この母親には厳しい罰を」という声が相次いでいる。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)
対象:全国20代~60代の子供がいる男女685名 (有効回答数)