超未熟児が医療スタッフに放置され死亡 母親が癒えぬ悲しみを告白
妊娠21週で生まれたが、息もしていた赤ちゃん。母親はそんな我が子を「救ってほしい」と願ったが、受け入れられなかった。
■赤ちゃんの死
その後しばらくすると、赤ちゃんは呼吸が困難な状態に。女性は抱いて見守るしかなく、赤ちゃんは徐々に弱り、息を引き取ったという。
この日を振り返り、女性は「なぜ助けることができないのか…私にはまったく理解できませんでした」とコメント。他の新生児らがあげる元気な産声を聞きながら、ひたすらつらい時間を過ごしたことも明かした。また赤ちゃんに関わる文書には「死産」と記入されたというが、赤ちゃんは短い時間ではあったがしっかり生きていたという。
■当局の判断
この件につき調査を進めた当局は、「緩和ケアに関する決断は、ご両親と一緒に下すべきでした」「赤ちゃんは生きた状態で生まれたため、(死産ではなく)新生児死亡と文書に記すべきでした」と発表。
非があったことは認めたが、赤ちゃんが生きていけない状態だったという点は譲らなかった。
早産とはいえ生まれ、息もしていた赤ちゃん。その後に弱り亡くなるまで見守るしかなかった女性は、ひどくショックを受け、立ち直れていない。「せめて赤ちゃんを救う努力はしてほしかった…」という思いを抱えて生きていく女性の悲しみは、想像に難くない。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)