ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナワクチンで副作用 全身に重症型薬疹
新型コロナウイルスワクチンで深刻な副作用が起きる確率について、専門家は「極めて低い」と言うが…。
■様々な検査を経て…
これは普通ではないと感じ、テレルさんは19日にバージニア・コモンウェルス大学附属病院病院に駆け込んだ。発疹の原因を調べるため、全身の健康について様々な検査が行われたという。
診察にあたったフヌ・ヌタン(Fnu Nutan)博士は、「肝臓や腎臓などの疾患、新型コロナウイルスを含む各種の感染症を否定できたことから、ワクチンによる重度のアレルギー反応との診断に至った」と説明している。テレルさんの体調はいまだ万全ではないという。
■皮膚は体における最大の臓器
新型コロナワクチンで、このような深刻な副作用が起きる確率は極めて低いとし、ヌタン博士は「私はやはり接種を強く奨励します」とコメントしている。しかし「皮膚は体における最大の臓器だと捉え、異変には十分に注意してほしい」とも話す。
テレルさんのように広い範囲に強い炎症が生じ、剥がれるような重症型薬疹では多くの水分や電解質が失われる。さらに深刻なスティーブンス・ジョンソン症候群では、生命の危険すらある。接種後に皮膚に異変が生じたら決して放置せず、速やかに受診してほしいという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)