ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナワクチンで副作用 全身に重症型薬疹
新型コロナウイルスワクチンで深刻な副作用が起きる確率について、専門家は「極めて低い」と言うが…。
米国・バージニア州で、このほどジョンソン・エンド・ジョンソン社の新型コロナウイルス・ワクチンを接種した70代の男性が、重度のアレルギー反応を示した。地元メディアの『WRIC』『WAVY』ほか『NEW YORK POST』なども報じ、話題は全米に拡散している。
■皮膚に重度のアレルギー反応
1回の接種で効果を得られ、保温条件も一般的な医療用冷蔵庫で対応できるとして、世界の注目が集まっているジョンソン・エンド・ジョンソン社の新型コロナウイルスワクチン。
弱毒性のウイルスをベクター(運び屋)に、抗原遺伝子を体内に投与して免疫をつけさせようというウイルスベクターワクチンだ。しかしバージニア州では、接種後の男性の皮膚に深刻なアレルギー反応のひとつである重症型薬疹が出現し、5日間の入院を余儀なくされた。
■接種4日後に異変
男性はバージニア州グーチランド郡在住のリチャード・テレルさん(74)。接種した3月6日には脇の下に不快な感覚を覚えた程度だったが、数日後には体のあちこちにかゆみを伴う紅色の発疹が現れ、面積は徐々に広がった。
発疹は真っ赤に腫れ、チクチクとした痛みや灼熱感を伴うように。しばらくすると、うろこが剥がれるように渇いた皮膚がボロボロと落ち始めたという。