不良娘の中学校に現れた母親が暴行事件 ボクシンググローブで無関係の生徒を殴打
被害に遭った女子生徒と容疑者の娘の間に、これまで接点はなかった。いじめ被害なども確認されていないという。
米国・フロリダ州で15日、娘の通う中学校で女子生徒に襲い掛かるなどした女が取り押さえられた。手にボクシングのグローブをはめていたことを、現地メディアの『NBC Miami』『First Coast News』などが報じている。
■暴力的な母親と娘
15日午後12時すぎ、米国・フロリダ州のデュバル郡ジャクソンビル市のデュポン中学(Dupont Middle School)で、ある母親が在校生の娘とともに女子生徒に暴力をふるうという事件が起きた。
通報を受け、デュバル郡教育委員会が配置した警備員が現場に急行。女の身柄を取り押さえ、警察に引き渡している。
■教頭に素行の悪さを注意され…
女は34歳のエディス・リドル。2年生の娘が同校に通っており、事件当日の午前中、娘とともに学校の会議室に呼ばれ、日頃の素行の悪さや気性の荒さについて、教頭から注意を受けていた。
そして会議室を後にした親子はランチルームに向かい、1人の女子生徒に急襲。娘は素手で、母親はボクシングのグローブをはめた手で殴りつけたという。
■「刑事告訴がふさわしい」
床に体を押し倒され、膝と前腕などに怪我をした女子生徒は、近くのセント・ヴィンセント病院に運ばれて詳しい検査を受けた。命に別状はなかったという。
被害について学校側から報告を受けた女子生徒の両親は、「あまりにも悪質な母親。刑事告訴がふさわしい」などと話し、示談で済ませず警察に被害届を提出。これにより、リドルは特殊な武器を使用して未成年者に乱暴を働いた容疑で、逮捕・起訴された。
■常軌を逸した暴挙
被害に遭った女子生徒とリドル容疑者の娘はこれまで特に接点はなく、いじめ被害なども確認されていない。暴力をふるう相手は誰でもよかった可能性があるという。
親子は会議室から出た後、なぜ生徒たちでにぎわう昼時のランチルームへ向かったのか。また、リドル容疑者は接着剤でグローブを手首の周囲にしっかりと固定していたが、そのようなものを学校に持ち込んだのは威嚇が目的か。常識を超えた暴挙について、厳しい取り調べを受けている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)