双子の5歳男女が占いで結婚 両親が「前世で結ばれなかった恋人」と信じ込み
予言、占い、そして言い伝えなどを、あなたはどれくらい信じるだろうか。
予言、占い、言い伝えなどに心や思考回路がとらわれてしまうのは、あまり感心できることではない。だが宗教上の言い伝えとなると、話はまた異なってくる。両親の強い願いで5歳の双子が結婚式を挙げたことを、英国のメディア『The Sun』『Mail Online』などが報じている。
■結婚の意味も分からぬまま…
タイのナコーンシータンマラート県で3月4日、ワシラウィット・ビーくんとリンラダ・ブリームちゃんの結婚式が盛大に執り行われた。2人はまだ5歳。ムーシカさんという一家の二卵性双生児の双子で、両親の強い勧めで無理やり結婚させられたという。
自宅で行われた式には親族、知人や友人らが大勢招かれ、結婚の意味すら分からない双子は、贈り物やごちそうが並び、音楽、パレード、ダンスも華やかな式をただ楽しんでいたようだ。
■「早く結婚させないと不幸に」
ワシラウィットくんとリンラダちゃんが結婚したのは、親族のある者が「このふたりは前世で恋人だった。夫婦になるべき運命だったのに、それを果たせなかった」と両親に告げたことがきっかけだった。
父親のウィーラサクさん（31）と母親のレワディーさん（30）はそれを真摯に受け止め、さらに「前世の悲しみと怨念を引きずっているふたりを、1日も早く結婚させなければ不幸が起きる」と言われ、恐怖に縛られてしまったという。
■男女の双子は前世で…
一族は全員が信心深い仏教徒。「男女の双子は前世では恋人で、結婚前に破局を迎えたふたり。結婚させなければ片方が病気で短命に」という、仏教に古くからある言い伝えを信じないわけにはいかなかった。
それは式を執り行った僧侶や招待された親族も同様で、法的に有効な結婚ではないと知りつつご祝儀も用意され、誰もが双子の今後の幸せを祈り、心から祝福したという。
国民の約95％が仏教徒というタイでは、仏教の様々な教えや言い伝えが国民生活と文化に大きな影響を与えながら、現在に至っている。
■占いを信じる？
しらべぇ編集部が全国の10～60代の男女2,168名に調査を実施したところ、「占いを信じる」と答えた人は29.3%。信じない人は70.7％だった。
特に、若い女性が信じやすいと言われている予言や占い。だが「占ってもらって逆に不安や悩み事が増えてしまった」という人も少なくない。
心のバランスを崩さないためにも、嬉しい言葉だけを受け止め、不快で不安な内容は受け流すか忘れ去ることも大切だ。
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（文／しらべぇ編集部・浅野 ナオミ）
対象：全国10代～60代の男女2,168名 （有効回答数）
