柏木由紀の新曲が要注目である理由  渡辺淳之介の直球エモソングの系譜

BiSの『FiNAL DANCE』より始まるWACKの直球エモ曲。秋元康氏の新展開だ。

■WACKの「エモい」路線

果敢に攻めてここまでたどり着いたWACKが、アイドルブームをここまで牽引してきたAKB48のトップアイドルである柏木をプロデュースするにあたり、選んだのはWACKの「エモい」直球ソングだった。

柏木の新曲『CAN YOU WALK WITH ME??』は、WACKの黄金コンビ、作曲・松隈ケンタ氏と作詞・渡辺氏による、ストレートに伸びゆく曲の上にまっすぐな歌詞。

「わたしの夢・未来 まだ途中なんです オワラナイ道を 行くのです」と今の新しい柏木を丁寧に描写する曲となった。


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■柏木のオワラナイ道

秋元康

常に拡大路線で、あらゆるところに目を向けなければならない秋元氏が、珍しく他のプロデューサーに依頼し、他のプロデューサーがよそ様のアイドルを丁寧にプロデュースするのは非常に新しい現象。

子供の頃からアイドルを見続け、アイドル界の全てを分かってそうでいながら、無理なく安定した活躍を見せ続けてきたイメージの柏木。

一方でラジオでは、「尖ったことしたいんですよ。わたしもそろそろ」と、アイドル界や芸能界を分かっているからこその発言がみられる。柏木と渡辺氏のコラボで今後も見たことのない新しい柏木を見せていくのか注目だ。

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(文/メディア評論家・宮室 信洋

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