元農業高校教員がつくった「人間そっくりにんじん」が話題 その秘訣を直撃
傑作にんじんの秘訣は農薬を使わないこと。しかし決して意図してはつくれない
2021/03/07 09:45
■農薬を使わないこと
2つ目のこだわりが、なるべく農薬を使わないこと。鈴木氏の父が昔強い農薬で倒れたことがキッカケとなり、農薬を使わない方針に切り替えた。この農薬を使わないことが、ユニーク野菜ができる秘訣となっている。
ニンジンの収穫も終盤です。
今日は久しぶりに
ヤバいニンジンさんが
収穫できました🥕 pic.twitter.com/wIFBxvUx8l— ブロ雅農園のブロ雅🥦 (@buromasa0423) March 4, 2021
ユニーク野菜ができる原因は2つあるが、1つ目は土にいる線虫だ。この虫が根っこ等を傷つけると、にんじんや大根が枝分かれしてしまう。このため、通常はガスを使い土を消毒するそうだ。鈴木氏の農園ではこれを行っていない。
2つ目は畑の中の小石の影響。土の中の小石に根っこがぶつかることで、枝分かれが生じるという。
■意図してはつくれない
農薬を使わないことで、規格外の野菜ができやすくなるが「これだけ人間っぽいものができるのはシーズンで2個程度。意図しては決して作れない」と鈴木氏。
鈴木氏の農園では、団体の農業体験を積極的に受け入れている。180人程度の団体が訪れることも珍しくなく、ユニーク野菜はこの体験でも大変喜ばれるという。
■「大根ガチャ」が大好評
冬はブロッコリー、夏は路地メロンを中心に、約100種類を栽培中。大根だけでも15種類あり、黒や緑、赤色のものをつくり「大根ガチャ」という名の土から引っ張ってみないと色がわからない体験もすることができる。
農園の野菜は、都内の高級レストランやスーパーに出荷されており、地元の体験型市営公園「ソレイユの丘」でも購入可能。通販サイト「食べチョク」にも出品中とのことだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)