私服校でキャミワンピ重ね着の女子高生に帰宅命令 「肌露出ないのに」と不満噴出
女子高生の服装は、いつの時代も教師たちの悩みの種。かつては短いスカートにルーズソックス姿が、一世を風靡した。
カナダにある男女共学の高校に通う女の子が、「服装が不適切だ」との理由で自宅に強制的に帰された。彼女のその日のスタイルは、果たして通学には適切か不適切か。SNS上で大炎上していることを、カナダの公共放送『CBC』ほかが報じている。
■おしゃれな重ね着のつもりが…
カナダ・ブリティッシュコロンビア州のカムループスに住むカリス・ウィルソンさんは、男女共学の公立ノーカム高校(Norkam Senior Secondary)に通う17歳だ。
彼女は2月23日、白いタートルネックの長袖のトップスに、黒のややタイトなキャミソールワンピースを重ねて登校。すると教師から「下着を連想させる不適切な服装。男子生徒の気が散ります」と注意を受け、校長から帰宅命令が下った。
泣きながら帰宅したカリスさん。事情を聞いた父親クリストファーさんは、激怒した。
■娘を擁護する父親
クリストファーさんは、「スカート丈は膝近くまであるし、バカげてますよ。考え方が古くさい。黒いレースが付いているだけで下着扱いするなんて」と学校に抗議。さらにFacebookに、その日のカリスさんの写真を掲載した。
「肌を露出させているわけでもないのに、担任からは叱られ、校長室にも呼ばれた。他の女の子たちもこんな理不尽なことで恥をかかされないよう、願っているよ」と呼びかける動画は、75,000回以上再生された。
■クラスメイトに影響も
学校の対処に不満を持ったカリスさんのクラスメイトたちも、猛反発。「今は2021年だよ」「カリスはみんなの前に立たされ注意され、どれほど恥ずかしかったことか」などと、翌日にはストライキを行った。
この件について、ネット上では「だったら制服にすればいいのに」「不適切だとは思わない」といった声が噴出。同時に「確かに黒にレースだとスリップに見える」「そのキャミワンピの上にトップスを重ねればよかったかも」と両論あるようだ。
「服装の乱れは心の乱れ」とも言われるが、女子高生の服装が教師たちの悩みの種というのは、いつの時代も世界共通。制服にすれば、今度はスカート丈や制服の着くずしなどの問題が出てくるだろう。
■半数は服装TPOわきまえる
しらべぇ編集部が全国10~60代の男女1732名を対象に調査したところ、「自分はTPOをわきまえた服装をしていると思う」人は全体の44.8%だった。
約半数の人がTPOを考えて服を選んでいるといい、性年代別では、とりわけ10代・50代・60代の女性で割合が高いことがわかった。
TPOをわきまえた服装は、人としての落ち着きや余裕を感じさせ、信頼感にもつながる。ただし、それが理解できるようになる年齢は、個人で大きな差があるのかもしれない。
・合わせて読みたい→えなこ、スカートの丈がバグってしまうも… 華麗な着こなしでファン悩殺
(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代の男女1732名 (有効回答数)