コロナ禍での卒園式 人数制限の影響もあり「三脚マナー」に懸念
1都3県では緊急事態宣言が2週間程度延長に。卒業式への人数制限による「撮影マナー」には気をつけたい
首都圏での1都3県では、緊急事態宣言が2週間程度延長される見通し。そのため、緊急事態宣言下で卒業・卒園式を迎えるケースも少なくなく、例年以上に「三脚を使った撮影でのマナー」が懸念される。
■1都3県は緊急事態宣言が延長へ
当初は、3月7日までとされていた、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言。
菅義偉首相は4日の参院予算委員会において、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県に発令している緊急事態宣言の延長について「2週間程度国民に協力してもらえれば収束に向かうことができるのではないか」との見通しを示した。
この後政府は、5日夜に新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を開き、2週間程度の期間延長を決定する。
■出席できる保護者は各家庭1人のみ
3月7日から2週間の延長となると、期限は単純計算で3月21日までということとなり、多くの学校や幼稚園などの卒業・卒園式への影響が懸念される。
緊急事態宣言期間中に子供の幼稚園の卒園式を控えているという、神奈川県在住の女性に話を聞いたところ、「いまのところ卒園式は行われる予定ですが、密を避けるために、式に出席できる保護者は各家庭1名のみになっています」という。
■「三脚マナー」が心配
ここで問題になってくるのが、「思い出の記録」問題だ。女性も「うちの園では、昨年発表会があったんですけど、その時も各家庭1人の人数制限があって。前のほうの席で三脚でビデオ撮影をしていたママたちが問題になりました」と話す。
会場に来られない家族の分まで、我が子の晴れ姿を1人で記録しなければならない大役を担うため、代表で出席する保護者は皆必死。インターネット上の反響を見てみると、「コロナ対策で三脚使っての撮影禁止だって」「卒園式には三脚の使用が不可らしい」と、すでに対策をとっている園や学校も少なくない様子だ。
三脚の高さや撮影する場所は周囲に配慮し、学校側の指示には必ず従うなど、最低限のマナーを心がけたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)