かつての天敵が原発ゼロで異色タッグ 小泉純一郎&菅直人元首相が初の共同会見
かつては与党・野党として国会論戦を繰り広げた小泉純一郎・菅直人両氏が共同会見。脱厳罰に向けたメッセージを発した。
■太陽光で全需要まかなえる
「日本には400万ヘクタールの農地がありますけれども、その農地の上でお米や麦や野菜を作りながら、太陽光発電で電気を起こす。計算してみてびっくりした」と、1ヘクタールについて500キロワットのパネルを並べ、1年間で約1,000時間の太陽が照ることを想定した上での電力量を試算したと述べる菅氏。
そうすると「500キロワット ☓ 1,000 ☓ 400万ヘクタール = 2兆キロワットアワーになる」と明言。
菅元首相は「今、日本が使っている電力は年間1兆キロワットアワーですから、この営農型太陽光発電だけでも、日本が今使っている電力の全てを賄うことが理論上は可能だということが分かりました」と、自然エネルギーの豊かさを指摘した。
■なぜいまだに原発推進派がいるのか
質疑応答では、「原発や原発周辺に行くと、いかにひどい事故であったかが誰でも分かると思う。それでも日本全国、あるいは福島県でも、原発推進派は、いまだに残っている。なぜ、この事故の影響を受けた全ての日本人は原発反対派にならなかったのか」との質問も。
小泉氏は「私もそう思ってる」と一言発してから、「ドイツはあの日本の福島の原発事故を見て、ゼロに踏み切った。日本は目の当たりに、あの事故を見ながら、悲惨な。まだやろうとしている。これは理解できない。不思議でしょうがない。やればできるのにどうしてやらないかと」と述べた。菅氏は「全く同意見です」と一言。会場の笑いを誘った。