LGBTQ自覚は特にZ世代で急増か 米国調査会社の最新データで判明

アメリカのある調査でセクシャルマイノリティー、つまり「LGBTQ」と自覚する人たちの人口が、確実に増えていることがわかった。

2021/03/01 10:00

LGBTQ
(Pornpak Khunatorn/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

「自分は異性愛者ではない」と自覚している人が、世界的に見ても年々増えていると言われている。これは単に、世の中がカミングアウトしやすい雰囲気になったからだろうか。アメリカで行われたあるアンケートの結果について、『Mic』や『NBC News』などが伝えている。


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■LGBTQと自覚する人々

アメリカ人のセクシュアリティーに関する調査を行ってきた、世論調査などで知られる米国のギャラップ社。最新の調査は2020年6月、15,000人超の成人(18歳以上)を対象に電話で行われた。

「LGBTQ」と自覚している人たちの割合は、2012年に行われた最初の世論調査では3.5%、続いて2017年の調査では4.5%だったが、最新の調査ではさらにポイントが増え、5.6%だと判明。増加率はほぼ一定であるため、次回の調査では6.7%前後になることも予想される。

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■バイセクシャルが突出

LGBTQの内訳をみると、「L=レズビアン」が11.7%、「G=ゲイ」が24.5%、「B=バイセクシャル」が54.6%、「T=トランスジェンダー」が11.3%。

さらに、自分の性的嗜好が定まっていないとされる「Q=クエスチョニングあるいはクィア」は3.3%だった。全て合わせると100%を超えているのは、複数回答が可能と示したためだという。

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■Z世代で特に高い割合

56歳以上でLGBTQだと回答した人が2%にとどまったのに対し、2020年に18〜23歳である「Z世代」と呼ばれる若者たちは、11.5%がバイセクシャルだと回答。自身を異性愛者ではないと感じている人は、16%ほどに上ることもわかった。

「ミレニアル世代」と呼ばれる24~39歳の人々においては、そのポイントが5%強。うち半数がバイセクシャルだと回答した。

なお、同性婚については全体の67%が「支持する」と回答。2012年の53%から大きくアップしたようだ。


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■時代の移り変わりも影響か

ギャラップ社のジェフリー・ジョーンズさんは、2020年の最新調査の結果について「若い人たちほど自身について、よりオープンでありたいという気持ちが強いようです。セクシャルマイノリティーについても、以前のような強いタブー意識はないようです」と感想を述べている。

カミングアウトすることが難しく、ストレートを装い、不幸な結婚生活を送っていた男女が一定数いたと言われている時代もあったが、確実に変わってきているのだろう。

だが「カミングアウトが簡単になっただけでなく、LGBTQの割合が実際に増えているのでは」という声も。そのあたりは、生物学的にも新たな研究課題となるのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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