藤間爽子、3代目藤間紫を襲名 「祖母の色を壊すことなく私の色を加えていきたい」
日本舞踊家で女優の藤間爽子が祖母から3代目「藤間紫」を継承。兄の貴彦は市川猿翁から授かった「藤間翔」に改名。
日本舞踊家で女優の藤間爽子(ふじま・さわこ)が28日、09年に亡くなった祖母の藤間紫さんの名跡を継ぎ、東京・赤坂の日枝神社にて紫派藤間流の3代目藤間紫継承式を行い、その後の会見で家元としての意気込みや祖母の思い出などを語った。
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■祖母を色を引き継ぎ自分の色も
爽子は日本舞踊家でありながら女優としても活躍しており、2017年にはNHKの朝ドラ「ひよっこ」に出演。今回の藤間紫継承により紫派藤間流の家元となり、今後は日本舞踊家としては藤間紫、女優としては引き続き藤間爽子を名乗っていく予定だという。
藤間紫の名前を継承するにあたり「私には大きすぎるお名前を継承させていただきました。名前を継いだからといって急に踊りが上手になるということでもないので、これから日々精進していかなければと思います」とプレッシャーも。
しかし、「祖母が築いてきたものがあまりにも大きくて比べられないですが、まずは祖母が作ってきた『紫』という色を壊すことなく、さらに私の色を加えていけたらと思います」と今後の意気込みを語った。
■兄は初代藤間翔に改名
また、継承式には兄である藤間貴彦も出席し、歌舞伎役者の市川猿翁より命名された初代藤間翔(ふじま・かける)に改名したことを発表。
「初めて聞いた時は驚きでしかなかったのですが、驚きと同時に嬉しさがこみ上げてきました。初代ということで責任重大だなと感じていますが、一番嬉しかったのは市川猿翁さんが直々に名前を考えてくださったことです」と喜びを語った。
2人の兄妹仲について質問されると、爽子は「普段は割と淡白というか、兄妹なのでいい距離感だと思ってます。でも何かやりたいだとか、始めたいと思った時には一番支えてくれるし一番信頼してる人。そういう関係が襲名・改名してもずっと続けばいいと思ってます」とコメント。
貴彦も「僕もまったく同じ考えです。これから3代目になっていきますので、しっかりと後押ししながら私も精進していきたいです」とこれからもサポートしていく姿勢を明らかにした。