尾野真千子主演の映画『茜色に焼かれる』 15歳の新人俳優・和田庵が息子役に抜擢
尾野真千子が石井裕也監督の映画『茜色に焼かれる』に主演。時代に翻弄されながらも懸命に生きる母子を描く。
■コメントが到着
今回の発表に際し、キャストの尾野、和田、オダギリ、片山、永瀬と、石井監督のコメントが到着した。
尾野:拝啓皆様いかがお過ごしですか。
私は、この度、どうにもやりにくいこの世の中で、映画の登場人物たちが戦うように私ももがき、あがき、力の限り戦ってみました。どうぞごらんください。
■本当の親子のよう
和田:初めて台本を読んだとき、役の重要さにプレッシャーと気合い、そして感謝といういろんな感情が同時にあふれたのを覚えています。主演の尾野さんは、とても優しく面白い人で、ほとんどの時間を一緒にいて、本当の親子のように接していたので、クランクアップのときはとても寂しかったです。
石井監督は普段はとても気さくで話しやすいお兄さんという感じですが、いざ撮影が始まると怖いくらい集中して別人のようになります。そして監督の良い映画を作りたいという強い想いが現場全体に伝わり、僕もつたないながら「このチームの一員として良い作品を作りたい」という意欲が湧きました。
今回、この素晴らしい作品に役者として参加できたことを僕は誇りに思います。母と子を取り巻く矛盾や理不尽さの中でコントロールできない感情に振り回されながら、それでも幸せになりたいと願う親子を描いた作品です。純平を演じて僕自身も精神的に成長できたと思います。その親子の姿は皆さんにとって、きっと忘れられない作品になると信じています。
■映画ってかっこいい
オダギリ:一生懸命に生きることって、何よりも大事だと思う。そして時には、闘うことも必要だ。自分のためにも。大切な人のためにも。
片山:完成した映画を観ている最中、これで良くなかったら私はやめたほうがいいんだろう。縁がなかったんだろう。とふと、思いました。が、そんなことどうでもよくなりました!
映画ってかっこいい! 映画を作ってる人たちってかっこいい! まだまだ私の熱は冷めません! ここには書ききれない毎日がありました。時間が経って、今になって監督は私を信じてくれたんだと気づき涙が出ました。
永瀬:石井裕也監督の世界に触れさせていただきたい…その想いだけでした。素晴らしい体験、感謝しています。