女子中学生が親のSUVで暴走 パトカーの追跡から逃げ2人を轢き殺す
車社会のアメリカでは、16歳になれば運転免許証を取得できる。その前から、家族が少しずつ実技を教えるが…。
ゲームなどでイメージトレーニングができているせいか、「早く本物の車を運転したい」と思っている子供たちが大勢いる現代。だが実際に車で公道を走るとなると、そんなに簡単なものではないうえ、大きな責任が伴う。
米国・カリフォルニア州で起きたある事故の話題を『CBS8 News』『FOX5 Sandiego』などが報じている。
■警察の呼び止めに応じず…
事故は12日午後11時20分頃、同州サンディエゴ郡エスコンディードにある、ミッション・アベニューとアッシュ・ストリートの交差点付近で起きた。
「SUV車を幼い女の子が運転している」という通報が寄せられ、エスコンディード署の警察官がパトカーで出動。ある地点で該当する車を発見して呼び止めたが、それに応じないため追跡が始まった。
■ハンドル操作を誤り歩道へ
車のハンドルを握っていたのは中学生ほどと見られる少女で、助手席には同じ年頃の少女が乗っていた。
パトカーに追われたSUVは猛スピードを出すなか、ハンドル操作を誤って歩道に乗り上げ、そこで休んでいたホームレスの男性2人をはねたうえ、塀に衝突して停止。少女たちに怪我はなかったが、男性2名は死亡した。
■拘留はなく両親の元へ
警察は、運転席の13歳の少女を逮捕。SUVは母親が所有する車だといい、同乗していた友人は幼馴染だった。厳しい事情聴取の後、少女2名は迎えに来たそれぞれの両親に引き渡されている。
死亡したホームレス2名の身元は不明で、心当たりがある市民に情報提供の協力が呼び掛けられている。
■2割がアクセルとブレーキを踏み間違え
パニック時に起こしがちなものとして、ハンドル操作の誤りのほかに、アクセルとブレーキの踏み間違えがある。
しらべぇ編集部が、全国20〜60代の車の運転経験がある男女1,272名を対象に調査を実施したところ、全体の21.1%が「踏み間違えたことがある」と回答した。もっとも割合が高いのは30代女性の32.8%で、それに20代女性の27.3%、30代男性の23.3%が続く。
若い世代では、免許を取ってから日が浅い、長いことペーパードライバーだった、などのケースが多いようだ。心に余裕のある落ち着いた運転をするためには、技術のほかに慣れと熟練が必要なのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の車の運転経験がある男女1,272名 (有効回答数)