渡り鳥がV字隊列で飛ぶ理由をチコちゃんが紹介 秘密は上昇気流にアリ?
『チコちゃんに叱られる』で渡り鳥がV字隊列で飛ぶ理由を解説。長く飛び続けるための知恵だった。
12日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「なぜ渡り鳥はV字で飛ぶ」が注目を集めている。
■「楽チンだから」
チコちゃんのテーマに対する回答は、「楽チンだから」という。白鳥や雁や鶴、ツバメが代表的だが、群れでV字隊列を作るのは、主に大型の鳥たちである。
日本にやってくる渡り鳥の種類は、春から夏にかけて日本に来るツバメやカッコウ・ハチクマなどの夏鳥、春や秋に日本を通過するシギ・チドリなどの旅鳥、秋から冬に日本に来る白鳥・雁・鶴などの冬鳥がいる。
■V字で飛ぶのは大型渡り鳥
ツバメはV字で飛ばず、V字隊列を作るのは体重約10kgに達する冬鳥の大型渡り鳥のみ。スズメなどの小型の鳥はその場からパッとはばたいてすぐ飛ぶことができるが、大型の渡り鳥は、飛ぶ前に助走が必要だ。この違いは体重の差から出ているようだ。
渡り鳥は非常に長い距離を移動するため、この体重の差が大きく影響してくるのだという。例えば、白鳥は冬になるとエサを求めてシベリアより温かい北海道や東北へ向けて約3,000kmの旅をする。大型の渡り鳥は、自身の力のみでこれだけの距離を飛ぶのは難しい。
■V字飛行で体力温存
そこで、大型の渡り鳥はなるべく体力を消耗しないようにV字型隊列を作って飛行するという。
鳥が羽ばたくことで、上昇気流が生まれて浮くことができる。こうして出来上がった上昇気流は、後方に向かっていく。後ろを飛ぶ鳥たちはこの上向きの気流に乗ることで、自然に身体が持ち上がって楽に飛ぶことができるようだ。
つまり、V字編隊は長い移動距離を楽に飛ぶために生まれたフォーメーション。先頭の鳥は負担が大きいため、順次先頭を交代して負担を分散している。
渡り鳥たちの編隊飛行には体力を温存するという大きな役割があった。野生動物たちが自然にやっていることには全て理由があるのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)