漫画家・小林よしのり氏が日韓関係を斬る 「弱い政権がポピュリズムに走る」

慰安婦問題や戦後補償問題などについてもこれまで積極的に発信してきた小林よしのり氏。こじれる現状については…。

2021/02/13 13:00

■弱い政権がポピュリズムに走る

−−−「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前代表で、政権与党である共に民主党の尹美香(ユン・ミヒャン)国会議員のことですね。昨年夏に、韓国検察が詐欺や業務上横領の罪で彼女を在宅起訴しました。

キッカケは元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんの告発でしたね。正義連に渡った資金が元慰安婦に遣われていないと告発し、尹氏を「慰安婦を利用したことは到底許されず、罰を受けなければならない」と批判しました。

元慰安婦が暮らす「ナヌムの家」でも不正経理など腐敗・汚職があったことが明らかになりました。

小林:今は正義連が前面に出ているけれど、その前、活躍してたのが「挺対協」。もうペテンだらけだ。慰安婦を材料にして、お金をせしめようとか、政治家になっていこうとか、そういうまったく私利私欲で運動をやってたことが分かってしまった。


慰安婦問題は、もうどうにもならない。日本側は突っぱねるしかないんじゃないか。今回の慰安婦賠償判決に対しては、国際法に違反していると言い続けるしか方法がない。韓国側の問題は常に政権が弱いってことだよね。それで、ポピュリズムに走って行く。


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■日本とは観念が違う

−−−反日ポピュリズムということですよね。政権の脆弱さもありますが、大統領がやめると、必ず訴追されるという悪習もあります。朴槿恵(パク・クネ)前大統領なんか懲役20年ですものね。

小林:じつに恐ろしいし、何を考えてんのって思う。自分のところのリーダーだった人間を懲役20年にするって、何だよ、それ。大統領経験者は必ず訴追される。その感覚がわけがわからない。日本とは観念がそもそも違う。


儒教国家の落とし穴だと思うね。上下の関係が尋常じゃなく強かったり、ものすごく男尊女卑であったり、儒教の観念がものすごく強いまま残っちゃってる。

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■日本以上に強い儒教の影響