漫画家・小林よしのり氏が日韓関係を斬る 「弱い政権がポピュリズムに走る」

慰安婦問題や戦後補償問題などについてもこれまで積極的に発信してきた小林よしのり氏。こじれる現状については…。

2021/02/13 13:00

小林よしのり

漫画家の小林よしのり氏は『ゴーマニズム宣言』で1996年から従軍慰安婦の問題に取り組んできた。

昨年は慰安婦関連の連載をまとめた『慰安婦』という大著を幻冬舎から出版。日韓関係を憂う一方で、『嫌韓流』に代表される嫌韓・反韓の盛り上がりについても苦言を呈してきた小林氏に、徴用工訴訟・元慰安婦訴訟など昨今の問題について語ってもらった。


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■もうどうにもならない

−−−今、日韓関係がこれまでにないほどに冷え切っています。元徴用工による訴訟では韓国司法が日本企業の責任を認め、資産を差し押さえる判決を出しました。

そうしたら、今度は元慰安婦の女性らに日本国が賠償せよ、との判決が出ました。一連の判決、韓国政府の対応をどうご覧になっていますか。

小林:これは外交の力で話し合って解決するという体のいい意見が通じない。もはや、そんなものではない。韓国はもうどうにもならないくらいおかしくなっちゃってる。


条約は守らないし、「主権免除」という国際法の基本も守らないし、最終的・不可逆的解決とかっていうことをもう何度やってるのよ。

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■反日が国是

−−−たしかに、宮澤喜一首相(当時)の頃から、元慰安婦をはじめとする歴史問題は非難され、日本政府は謝罪してきました。韓国の政権が替わるたびに、歴史問題がぶり返され、日本側が謝罪し、日韓はこれから未来志向で行くんだ、と謳うことが繰り返されてきたのも事実です。

小林:これ以上どんな表現を付けなきゃいけないのよ。なにをやったってダメ。韓国は国是が反日なんだよね。子供の時からずっと反日感情を叩き込まれて、教育からテレビ番組まで全部、反日に染まってる。韓国の日本に対するコンプレックスがめちゃくちゃ強くなってしまっている。


だから、歴史問題をめぐって、交渉・妥協を繰り返しても、政治的な交渉の産物だって批判される。結局のところ、日本が土下座して謝って、無限に賠償するっていうやり方でしか、韓国は納得しないんだろうね。


慰安婦問題に取り組む運動体だって、本当は慰安婦のことを考えてやってるわけじゃないもんね。ナヌムの家とかペテンばっかりやってたことがばれてしまったやん。

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