アプリで出会った14歳少女と性交した被告にお咎めなし 予想外の判決の理由とは
判事はその裁判で、同意があった性行為は「性的暴行」とは言わないと述べた。
アプリを通じて見ず知らずの女子中学生と出会い、意気投合し、性的関係を持つ。重い罪に問われる恥ずべき行為だが、オーストラリアのある州では予想外の判決が下ることがしばしばある。そんな一件を、英国のメディア『The Sun』『Mail Online』などが驚きとともに報じた。
■刑務所行きを免れた被告
オーストラリアのクイーンズランド州にあるビーンリー地方裁判所で、このほど注目の裁判が結審した。
マックス・パトリック・エドワーズという21歳の男の被告は、昨年2月、14歳の少女と性行為をしたことを少女の母親に気づかれ、警察に訴えられていた。16歳未満の者に対する性的暴行の罪に問われた被告だが、予想に反して18ヶ月の保護観察処分を言い渡されたのみだった。
■ソファでキスを交わし…
エドワーズ被告と少女の出会いから性行為の成立までは、法廷でも明らかにされた。『Wink』というアプリを通して知り合った2人は、1週間ほどチャットを交わすなか親密になり、ある日エドワーズの自宅に少女が招かれたという。
ソファに寝そべるなかキスを交わした2人は、合意のうえで性行為を交わし、その後、エドワーズは車で少女を自宅に送り届けていた。
■少女の気持ちを確認
激怒している少女の母親にとって、この裁判は心外な展開だった。安定した仕事に就き、犯罪歴がなかった被告。行為の前に少女の気持ちを確かめ、それからコンドームを装着していたことも法廷で評価された。
クイーンズランド州は16歳未満の者との性行為を禁じているが、12歳以上で「16歳以上」と嘘をつくなどしていた場合、あるいは13歳以上で性行為に同意していた場合は情状酌量の余地があり、予想に反する判決はたびたび諸外国の人々を驚かせている。
■マッチングアプリやSNSで…
しらべぇ編集部が全国10代~60代の男女1,880名を対象に調査してみたところ、「出会いがない」と感じている人は全体の63.3%。女性のトップは30台の73.9%で、2番目に多いのがこの少女と同じ10代女性の68.2%だった。
マッチングアプリやSNSで少し年上の男性との出会いを求める少女は、じつは少なくないようだ。だが「やさしく導かれながら初体験を」などと期待するのは間違いのもと。暴行の被害にあったと感じても、誰にも相談できず、泣き寝入りすることが殆どだということを忘れてほしくない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,880名(有効回答数)