飛行機内で死亡した遺体はどうなる? 現役CAが驚愕の事実をTikTok投稿
客室乗務員が、驚きの暴露話を公開した。全身ブランケットにくるまった乗客は爆睡中ではない可能性もあるため、「ご飯きましたよ」などと親切に声をかけないほうが…。
客室乗務員だというひとりの女性が、TikTokに動画を投稿。フライトの最中に稀に起こる、ある驚きの事実について説明した。イギリスの『The Sun』などが紹介し、人々の関心を集めている。
■万が一の事態になったら…
このたび『TikTok』に動画を投稿したのは、現役の客室乗務員であるシーナ・マーティーさん。フライトの最中、もしも急病人が出た場合の対処法について真実を語った。
「お医者様はいらっしゃいませんか?」という呼び掛けやそれに伴う緊迫した雰囲気は、想像するだけで不安が募るが、要因としては心臓発作が多いそうだ。
マーティーさんは「心臓発作の場合、私たちにできることはほんのわずかしかない。後は、ただ目的地に着陸するのを待つだけなのです」とも語っている。
■遺体はどこへ? 着陸後は?
機内で人が亡くなった場合、遺体は目立たない場所にこっそりと移動させると想像する人は多いだろう。しかし移動は空席が多く、横一列すべてが空いているような場合だけ。実は本人の座席にそのまま安置されることも多く、全身をブランケットで覆っておくという。
また、コックピットから管制塔にあらかじめ連絡がいくため、目的地の空港では医療スタッフが待ち構えている。そして「全ての乗客が降機した後、医療スタッフが機内に乗り込んで引き継いでくれます」とマーティーさんは説明している。
■機内では隠語も使用
アメリカの航空会社では、遺体を運ぶコンテナの名称から、飛行中に亡くなった乗客を「ジム・ウィルソン」と呼ぶ。その隠語をほとんどの乗客が知らないため、客室乗務員同士やコックピットとの連絡はスムーズにいくそうだ。
他に、「Human Remains(ヒューマン・リメインズ/遺体・遺骨の意味)」の頭文字を取って「HR」と呼ぶ航空会社もある。
こうした事実に多くの人がショックを受けたとみえ、動画のコメント欄には「隣の座席の人が全身をブランケットで覆っていて、食事はもちろん、着陸しても爆睡して起きないことがあった」「近くや隣に遺体とか、勘弁してほしい…」といった声が並んだ。
■CAは憧れの職業だが…
機内でしばしば発生する緊急事態。急病人ばかりか、突然の陣痛やお産についても客室乗務員はしっかりと訓練を受けている。そして処置に当たる一方、ほかの乗客をパニックにさせないよう、冷静な立ち振る舞いも重要だ。
乗客の大きな荷物を頭上の棚に上げ、重いカートを移動させるなど、客室乗務員の仕事は肉体労働も多数。生活リズムもかなり不規則になり、激務で体調を崩してしまう人も少なくない。華やかなイメージもあるが、想像以上にタフな世界だという。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)